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レ・ミゼラブル (上) (角川文庫) 文庫 – 2012/12/20

4.4 5つ星のうち4.4 243個の評価

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貧しさにたえかねて一片のパンを盗み、19年を牢獄ですごさねばならなかったジャン・ヴァルジャン。出獄した彼は、ミリエル司教の館から銀の食器を盗み出すが、慈悲ぶかい司教の温情が、彼を目ざめさせる。

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商品の説明

著者について

フランス・ロマン主義の詩人、小説家。七月王政時代からフランス第二共和政時代の政治家。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2012/12/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/12/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 432ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041005744
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041005743
  • 対象読者年齢 ‏ : ‎ 18 歳以上
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.67 x 1.52 x 14.73 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 243個の評価

著者について

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ヴィクトル・ユーゴー
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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月27日に日本でレビュー済み
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超々長~い原作を、上下巻2冊に纏めたダイジェスト版。それでも原作の魅力・感動は伝わってくる。過去、全編読破に挫折した人や、長編を読む暇のない人でも、この上下巻だったら完読できそう。読みにくい不朽の名作を、希薄な情報収集に慣れた現代人に幅広く普及させるという意味でも、このダイジェスト化の試みはとても意義深いと思う。

人生の中で襲いかかってくる出来事の1つ1つを、不幸な境遇の主人公が、聖人と弱い人間を行ったり来たり逡巡しながら立ち向かい、徐々に成長し神がかっていく姿に、読んでいるこちらも、冒頭の犯罪者としての主人公には反感を抱くものの、気付いたら身内のように応援しだし、ラストは彼の人生を心底讃えるまでになっていて、ここまで心震える読書体験は今まで無かったなと痛感した。やはりこの辺りは、文豪ヴィクトルユゴーの力量がなせる業なのだろう。

ユゴーら此の時代に生きた人々が、当時必死で求めた民主主義や自由は、一部の国ではかなり獲得できたし、ユゴーが心を寄せていた最貧困層(=レミゼラブル/悲惨な人々)は、先進国ではかなり薄い層になり、貧困のボトムラインも経済面でも衛生面でも飛躍的に上がったとは思う。それでも現代人は、この小説の中に「まだ完全には解決しきれていない問題」や「時代を超えた普遍的テーマ」を見出すし、登場人物たちに、どこか現代人の人生にも通じる悲哀や苦痛を重ねることが出来る故、この作品は不朽の名作であり続け、映画やミュージカルで上演され続け、我々の胸を打つのだろう。
ユゴーが自身の才能・情熱・人生、全てをかけて世に残してくれた傑作中の傑作だと思う。

ほんと、この作品に出会えて良かったと心底思える。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年8月30日に日本でレビュー済み
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世界文学として読み継がれるのは当然だ、と思わせる面白さ。格が違う。
人物描写が良い。
ドストエフスキーの小説に匹敵するとさえ言えそうだ。
一気に読めた。
冒頭は退屈だったが、そこを乗り切ればずんずん読める。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作品名は聞いたことがあって、カバー絵も見たことはあったけど、まったく、内容を知らず。もっと難解な本かと思っていたが、意外に読みやすかった。これは翻訳者の為せる業か。
登場人物が多く、人間関係のつながりがわかりにくくなりそうな場面もあったが、そこも説明があり、時と場所の関係にも追いつくことができる。なるほど、ここで、こうつながるのか、という点が面白い。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月29日に日本でレビュー済み
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レミゼラブルは、ああ無情から映画、劇に至るまでいろいろ見てきた。この本を読んで思ったのは、何も知らないところから読むと理解しずらい書き方である。なのでストリーを予めウイキペディアなどから登場人物やあらすじを把握してから読むといいでしょう。フランス語では哀れな人々という複数形になっており、いったい可哀想なのは主人公ではないなと思いました。では誰が哀れなのか。キリスト教の視点から察すると、魂が救われてない人ということになる。つまりジャンバルジャンと司教以外は哀れだということ。なぜかというと司教はキリストの雛形であり、許されて改心したジャンバルジャンは新しく生まれ変わた人で、彼の行いが司教と同じになった。つまり愛を与える意味を知らずにいる人々が哀れだと作者は書いている。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年9月6日に日本でレビュー済み
以前何冊もあったように記憶していたのですが、「あれ、上下の2冊のみだっけ?」と。
そうですか、ダイジェスト版なのですね。

ダイジェスト版ですら過度に写実的、詩的であったり、偏った思想のお披露目であったり、とそういう面も多分にありますが、
純粋にジャン・バルジャンやコゼットの物語、革命その日の現場の物語、ジャベール、テナルディエの悪役っぷり(ごめん、マリウスも)…とても面白いです。
そしてむしろ当時の思想こそが読めてとても面白いです。
今の作家がこれだけの政治的な思想を持ち、それをこうして表現することができるでしょうか。
もちろん小説の、職業作家の意味合いは当時のフランスと比してずっと異なるとはいえ、到底不可能でしょう。

私は個人的に革命を起こせるだけのエネルギーのありように感服しました。
何をしても枠からはみ出さないことを良しとし、少しでもはみ出せば「社会正義」を振りかざし誹謗中傷にも近いレベルで叩き続けるこの息苦しい現代日本社会では、決して起きえない事象です。
何が現代の「レ・ミゼラブル」かと問われれば、革命を起こすだけのエネルギーの絶望的なまでの欠如、と答える気がします。

下巻にてアンジョルラスが来るべき二十世紀を語りますが、そうではないことを現代の誰もが知っています。
もちろん未来に希望を持つことは素晴らしいことですが、そのリアリティを知るからこそ、悲しくもあり、ちょっとおかしくもあります。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年2月23日に日本でレビュー済み
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まだ上巻の半分しか読んでないけど、今でないと書きれないのであえて今レビューします(笑)
毎節・毎節ひらく度に本当に涙が止まらず先に進めません。。

フランス語→英語→日本語となる過程で、ショーペンハウアー先生が好むような、「端的でいいたことがはっきりとした無駄のない文章」になった反面、原文の情緒が失われたであろうことは事はここをみて良く分かりました。ですが、だから何だっていうの?と言うくらい素晴らしい小説です。

この余計なものは省き、「大事なだけを要素をくり貫いたかのような小説」を読めたことに、これまで経験した事のない読書体験をしております。

ストーリーは極めて分かりやすく、文章も機能的で、やりすぎなくらいシステマティックな構成ですが、一気に読み進めらるなんてことはあり得ないと思います。

著者と共に、この時代の最先端の哲学書を読者と共に考えようとする啓発書になってます。

彼がテーマにした数々の「2020年代においても置き去りの課題が」がバンバン出てくるので、それが最も興奮を誘われる内容になってます!

絶対的にお勧めします!星は10個くらいです!
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年3月23日に日本でレビュー済み
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昔完訳版を読みましたが、今作はダイジェスト版としてテンポ良く進み2日程で済みました。とは云え原作の感動はそのままあります。更に興味を持った方は完全版にチャレンジしてみてはいかがでしょうか(世界史の知識があれば尚良い)?
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年5月28日に日本でレビュー済み
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友達に頼まれて購入しました。
友達はよかったと言っていました。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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