物語完結おめでとうございます。
エロマンガ先生もついに終わり、俺妹から読んでる私は「自分も年取ったなあ」と感じました。
以下はネタバレも含む個人的感想です。お読みなる時はご注意ください。長いです。
最終巻の率直な感想は、まさに本作の中に書かれています。
「これが面白いのかどうか、わからない」です。
面白くないのではなく、わからない、です。
だから年取ったなあという言葉が先に出る。
もう少し私も若かったら、「面白かったか? ノー。じゃあ面白くなかったんじゃん!」と、なる。
でもいい加減年を取ると、面白いの反対が面白くないとは言い切れない、となってしまう。
考えうる限りは最高のハッピーエンドだと思いました。
「色々あったけどようやくここまで辿り着きました」という終わりで、不満はない。
だから終わり方に文句はありません。
エルフとはどうなるのとか、そりゃあ感じなくもないですが。
要はエルフはハーレムものにおけるヒロインのライバルという役割なので、主人公がメインヒロインと付き合った以上、発展するわけもないんですよね。
ムラマサもそう…
なので本巻は(というかマサムネがエロマンガ先生と思いを確かめ合った巻からは)物語上の緊張感が一切なくなりました。
これはしょうがないことで、ライバルの役割は物語に緊張感を与えることなわけですから、ライバルでなくなったらただのエルフらしいセリフを言う模擬人格が闊歩しているに過ぎません。
どうせもう、くっつきませんという雰囲気がアリアリと漂う…
それでもなお、各キャラの役割が解体されてなお、一巻、いや、二巻三巻と作品を引っ張れるのは、これはもう卓越した技術力のなせる技です。
さすがは大ベテランの力量。
そりゃあ書くのに時間かかりますよ。この内容なら。
緊張感がないというのは、ストーリーや主人公の感情が物語を牽引しないということなので、ぶつ切りのエピソードがしょうがなしに並べられていく。
一エピソードを書いては「ハアハア。さて次のエピソードはどうしようか…」と、ヘトヘトになりながら書かれたんじゃないでしょうか。勝手な想像ですが。
関係ないエピソードを並べるだけなら簡単だろ? と思うかもしれませんが、いえいえ、やってみるとわかりますが、相当しんどい。
これを仕上げるのは大変な困難があったんじゃないかと思います。
だからすごく感心したし、感心させられた作品を面白くないとは断ぜられない。
そんなならさっさと終わらせろというのは、一職業人に言う言葉ではないと私は思っています。終わらせてアンタその後の生活保障してくれるのか? もちろんできません。
それにそもそもハーレムものは中身がどうとかいうより、キャラが可愛いというのが至上命題で、そこは遥か上空でクリアしてる本作を間違っても面白くないとは言えない。
ですので作中の言葉を借りると「面白いってなんだろう」となるわけです。
この言葉はすごく共感できました。
ただ、一読者としてはどうしても話のヤマを期待してしまいましたが、ヤマというのは巻の最初から積み上げられて、ついにやってきた! というものなので…
本巻のような組み立てでは、それは過ぎた望みというものですよね。
ここまでお読みになられたのなら、こう感じられたのではないでしょうか。
「なんでその感想で星5なの?」
私が星5なのは、いくら創作者の頑張りなど頓着する必要はないと言っても、本当に完全除外して評価を決定していいのだろうか? という思いがあるからです。
作家の技術力、想像される困難にいかに立ち向かったかに思いを馳せるとき、それもまた作品の面白さの一つだと感じられるからです。
本当にお疲れ様でございました。
最後に言いたいことはエルフIFを早くお願いします、です。
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エロマンガ先生(13) エロマンガフェスティバル (電撃文庫) 文庫 – 2022/8/10
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ラノベ作家とイラストレーターの兄妹ラブコメ、ついに完結!
高校生兼ラノベ作家の俺・和泉マサムネには、引きこもりの妹がいる。和泉紗霧。その正体は、担当イラストレーター『エロマンガ先生』だった!?
俺たち二人の夢は「紗霧を部屋から連れ出して一緒に自作のアニメを観る」こと。二人の作品、『世界で一番可愛い妹』のアニメ制作が着々と進行している冬。俺と紗霧は、仲間たちと共に騒がしい年末年始を過ごしていた。そんなある日、引きこもりを克服しつつある紗霧が「学校に行く」と言い出して――アニメ放送開始に紗霧の学校復帰、両親への交際報告に、月見里先生との最終決戦。今度の春は人生最大の祭りになるに違いない。
妹の秘密を知ったあの日から始まった創作と恋の物語。エロマンガ先生の最後のお話を始めよう。
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妹の秘密を知ったあの日から始まった創作と恋の物語。エロマンガ先生の最後のお話を始めよう。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2022/8/10
- 寸法10.6 x 1.3 x 14.9 cm
- ISBN-10404914493X
- ISBN-13978-4049144932
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.6
218
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5つ星のうち4.5
203
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5つ星のうち4.7
164
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価格 | ¥693¥693 | ¥693¥693 | ¥693¥693 | ¥693¥693 | ¥693¥693 | ¥693¥693 |
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商品の説明
著者について
●伏見 つかさ:電撃文庫『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『エロマンガ先生』著者。
●かんざき ひろ:電撃文庫『俺の妹』イラストレーター。ほか織田広之名義でアニメーターとしても活躍。
●かんざき ひろ:電撃文庫『俺の妹』イラストレーター。ほか織田広之名義でアニメーターとしても活躍。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2022/8/10)
- 発売日 : 2022/8/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 264ページ
- ISBN-10 : 404914493X
- ISBN-13 : 978-4049144932
- 寸法 : 10.6 x 1.3 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 163,016位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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主に電撃文庫で活動中のライトノベル作家(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 名探偵失格な彼女 (ISBN-13: 978-4894906211 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
213グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年8月21日に日本でレビュー済み
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待ちに待った新刊かつ最終巻。待った時間だけど期待が募ったのはありますが、「そっかこんな感じか」というのが率直な感想です。面白かったんですけどね。もう一悶着欲しかったような。もっとこってりしていてほしかった。でもやっぱり終わってしまうのは寂しいけど、先生が書きたいことが書けたならOKです!
2023年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
俺の妹はこんなに可愛い。で締めくくられた物語、非常に楽しめた。他のヒロインifも見た見たいところ。
2023年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
kindle unlimitedで12巻まで無料だったのであと一巻だけということで購入しました。この作品はヒロインたちを愛でる楽しみ方をする作品だと思います。ラブコメが好きな方はそれなりに楽しめますが、この手の作品はキャラを楽しむものであって物語の構成を楽しめるかは別問題な気がします
2022年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
伏見つかさ先生、お疲れ様でした
2022年8月15日に日本でレビュー済み
私は多少創作活動の真似事はしているとはいえるかも知れませんが、同人作家さん未満のレベルであって、その道のプロである商業作家さんの苦労はわからないです。そもそも、お遊びでやっている執筆とは比較することすらおこがましい話。これを前提に、傲慢な読者としての視点で感想を書きます。
※少々ネタばれを多少含みますのでご注意ください。
ほかの方のレビューでもご指摘があるとおり、前巻でのエルフの戦略、つまり紗霧とマサムネに割り込み自分を含めて(場合によってはアルミまで巻き込んで)全員が幸せになるんだという方向に持っていこう、そのための「秘策」はまだ実行の余地があるはずです。
そこらへんが前作の俺妹と違うところで、だからこそあやせ、黒猫、加奈子の3つのifストーリーが成立したのだと思いますが(本編は明確な実妹エンドでしたw 余談ですが、個人的には真奈美が一番不憫に思えました。キャラとして華がないからかifストーリーすら書いてもらえない…)、今作においてエルフについては明確な伏線回収はされていないので、ifは成立しないのではないでしょうか。
逆に言えば本編とは別ストーリーのスピンオフ作品という形でなく、完結した本編のその後を描くことはできるように思えますし、正直その期待はあります。
いずれにしても大団円には違いなく、作家さんが誠実にこの物語をちゃんと完結させてくださったことにまずは感謝したいと思います。
※少々ネタばれを多少含みますのでご注意ください。
ほかの方のレビューでもご指摘があるとおり、前巻でのエルフの戦略、つまり紗霧とマサムネに割り込み自分を含めて(場合によってはアルミまで巻き込んで)全員が幸せになるんだという方向に持っていこう、そのための「秘策」はまだ実行の余地があるはずです。
そこらへんが前作の俺妹と違うところで、だからこそあやせ、黒猫、加奈子の3つのifストーリーが成立したのだと思いますが(本編は明確な実妹エンドでしたw 余談ですが、個人的には真奈美が一番不憫に思えました。キャラとして華がないからかifストーリーすら書いてもらえない…)、今作においてエルフについては明確な伏線回収はされていないので、ifは成立しないのではないでしょうか。
逆に言えば本編とは別ストーリーのスピンオフ作品という形でなく、完結した本編のその後を描くことはできるように思えますし、正直その期待はあります。
いずれにしても大団円には違いなく、作家さんが誠実にこの物語をちゃんと完結させてくださったことにまずは感謝したいと思います。