まあ装幀からして大した事は書いてないだろうと思ったが、何か得るところもあろうか？と購入。結果参考になったのは最初期の平安京の全体図で今の京都市内での位置関係が把握できたこと。安倍晴明に関しては誰でも知っている事が羅列されているに過ぎない。まあ同情する点もある。今に伝わる芸能に話を向ければ それこそ書籍何冊分になるか想像も付かない。とは言え記載はお粗末でご本人の年表が68頁の片隅にある欠片のようなモノだけである。一般的な俗流入門書よりも酷い。平安時代の服装が妙にねちっこく書いてあったり、その服を着ている女性がまるでオカメだったり、四季の色もまるまる見開き二ページ使うのが虚しい。そんなに装束が説明したくば烏帽子の構造や被り方、履いている太刀の詳細や生活空間の四季折々でも書けば意味も有るが これでは一体何の本だか解らない。却って「陰陽道」の本が安倍晴明像を的確に把握出来る。「陰陽道の本」とか................。まあ書架に余裕があれば（大判です）考えてもいいんだろうな？レベルですね。
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