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機龍警察 白骨街道 (ハヤカワ・ミステリワールド) 単行本 – 2021/8/18

4.6 5つ星のうち4.6 357個の評価

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国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった……傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念の第6弾。

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商品の説明

出版社からのコメント

《ミステリマガジン》連載最終回で大きな反響を呼んだ『機龍警察 白骨街道』。デビュー11 年にして、すでに本シリーズで吉川英治文学新人賞・日本SF 大賞に輝き、さらに他でも大藪春彦賞、日本推理作家協会賞、山田風太郎賞と制してきた月村了衛氏の、すべてを詰め込んだ、現時点の集大成、最高傑作にして、新たなる代表作の誕生です!

〈『機龍警察 白骨街道』おすすめポイント〉
①ここからでも読み出せる! もちろん続けて読んだ方にはより大きな満足感をお約束します。
②世界に先駆けてミャンマーの問題を取り上げた、ほぼ唯一のエンターテインメント作品。
③宮部みゆき氏も「自分が書きたいと思って書けない活劇」と絶賛したアクションシーンが今巻も次々登場!
④もちろんミステリとしても傑作! 沖津特捜部長、そしてある人物の名推理が光ります!
⑤重要な新キャラクター登場!


いつ読んでも面白い。でも、今読むのが一番面白い!
フィクションがリアルをつき抜ける奇跡の瞬間を一緒に体験してください!!

著者について

つきむら・りょうえ
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に本作『機龍警察 自爆条項』(以上ハヤカワ文庫JA)で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』(文春文庫)で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』(幻冬舎文庫)で第68回日本推理作家協会賞、2019年に『欺す衆生』(新潮社)で第10回山田風太郎賞を受賞。2017年に上梓したシリーズ長篇第5作『機龍警察 狼眼殺手』(ハヤカワ・ミステリワールド)は、「ミステリが読みたい! 2018年版』国内篇の1位を獲得。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2021/8/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/8/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 448ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152100451
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152100450
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 357個の評価

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月村 了衛
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年9月6日に日本でレビュー済み
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最初の作品からここまでずっと曇ります。期待通りです。
2024年4月17日に日本でレビュー済み
従来は”敵”の存在を少しずつ炙り出しながら、特捜部の面々が(産官学の癒着した)巨悪と闘うという構図に、3人の搭乗員の過去を描きこんでいた。

しかし(前回からの流れを受けて)今回は大きく物語が動き、特捜の3人がミッションを追ってミャンマーの山中でゲリラや国軍と逃避行を繰り広げることになる。
日本での捜査とアクション満載の逃避行が交互に描かれて一気に読み終える。
しかもこれで終わりではなく、新たな局面を感じさせるラストも見事。まだまだ続きそうなシリーズではあるが、早く次を読みたいものだ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年5月15日に日本でレビュー済み
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これまで強さの底が見えなかった姿警部がミャンマーという戦場でついにその戦闘力を解放!というような展開を期待していたのだが。。。現地調達の機甲兵装では並の兵士に毛が生えた程度の活躍しかできず、何度も死にかけては謎の存在に助けられるというまさかの展開。龍機兵フィアボルグに下駄を履かされていただけだったのか?沖津が何としても手に入れたかった人材とか、傭兵ネットワークで最高ランクの格付けとかいう煽り文句は何だったのか?とどめに予想外の脇役が現行の機甲兵装で龍機兵も真っ青の戦闘力を披露し、度肝を抜かれた姿が「俺でもあんなの無理」と独白するに至り、特捜部のエース3人の影は限りなく薄くなって終了。ライザの死神ぶりが戦場でも健在だったのが唯一の救いか。

戦闘力がジャンプも真っ青のインフレを起こしてしまった本作。今後の展開やいかに。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年9月4日に日本でレビュー済み
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結局のところ裕次郎(沖津)とマカロニ・ジーパン(姿)の物語な訳だから、主役である姿警部を格下げして底を見せたらアカンでしょ。12神とかいう激寒設定は作者お馴染みのご愛嬌としても、唐突に出現した異次元の操縦手にシリーズ屈指の魅力的な脇役を後付けでぶっ込んでおり、読者が彼に求めている役割はそれじゃない感がえぐい。作品の重量感と寂寥感は孤高で比類がなく、絶対評価☆5は揺るぎませんが。
●機龍警察 96点
●自爆条項 98点
●暗黒市場 97点
●未亡旅団 95点
●狼眼殺手 99点
●白骨街道 78点 
これまで超人的な持続力で紡いできた圧倒的なクオリティは前作で昇華し切っており、ここから先は〈敵〉の核心に切り込み伏線をバンバン回収して畳みかけるフェイズであって欲しかった。
ついに失速した奇跡のシリーズは、ドル箱がゆえにジャンプの人気漫画みたいに80点前後でだらだら長期化していくのだろうか・・
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年9月3日に日本でレビュー済み
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巻を追うごとに迫力をます筆致に引き込まれて読みました。
ミャンマーの今とシンクロするのみならず、日本の今も白骨街道をまっしぐらなのではないかと寒気がします。
四番目の男の登場、そして姿さんのこれからに目が離せません。
早くも続刊が待ち遠しい。

一点だけ、イスラエルの制式装備ならアズラエル(アズラーエール)又はアズリエルになるのでは?
アズライールはアラブ語読みじゃないかと。。。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月21日に日本でレビュー済み
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月村了衛を読むのは、2021/5月の「非弁護人」以来になります。そして、<機龍警察シリーズ>については、2017年9月に読んだ「機龍警察 狼眼殺手」以来になりますが、その間、作者はプロブラム・ピクチャーを量産した時代の我が国の映画産業のように時代小説、クライム・ノヴェル、「昭和・東京」小説と立て続けに良質のエンタメを書き続けてくれましたので、間が空いたことについては致し方なかったのかもしれません。しかしながら、私は「ドル箱の大作」をひたすら待ち続けていました。「機龍警察 白骨街道」(ハヤカワ・ミステリワールド)を読み終えました。
 ストーリーを追うことはやめにしたいと思いますが、今回の舞台は、ミャンマー、そしてもう一つの舞台は古都・京都。国際指名手配犯を追ってミャンマー行きを命じられる姿、ユーリ、ライザ、三人の突入班龍機兵搭乗員たち。待ち構えるミャンマー警察、国軍、武器密輸商人、人身売買組織、そしてロヒンギャの少年・カマル。
 方や、特捜部理事官・城木の身内にあたる城州グループによる「機甲兵装導入」を巡るあれやこれやの事件をめぐる贈収賄ルートを追及する沖津以下特捜部の部員たち。そして、城木の従兄、城州ホールディングス役員、城邑昭夫とその妹・毬絵との間で深く苦悩する理事官・城木の孤立した姿。3方の視点から描かれる謀略事件は、「動」なる事件と「静」なる事件を交互に描写しながら、この国を覆い尽くす「悪しきもの」の存在へと力業でアプローチしていきます。
 また、タイトルが象徴する白骨街道へと連なる「インパール作戦」という歴史的なパースペクティブを天上から照射しながら、混乱の中にある「スー・チー政権」という「今」を差し出し、その中に映画的な軍事ロード・ノヴェルとも呼べるような視点から、月村了衛は、姿、ユーリ、ライザたちの血沸き肉躍る冒険行を充実の筆致で書き連ねていきます。「文句なし」のエンタメだと思います。(荒ぶる冒険の中、伏線もまたしっかりと回収されていますから、巧みなストーリー・テリングを堪能できます。)
 影に怯える財務捜査官・仁礼、マーメイドを意味する「ミュアゲルト」をしなやかに駆使するライザ・ラードナー、ミャンマーの大地、密林、その「ミュアゲルト」の機体を叩く一向にやまない雨音。原初の旋律。毬絵の「京琴」のしらべの如き京都ことばが、聞こえるはずのない「ビルマの竪琴」の音色に変わる時、第二種機甲兵装による地獄の闘いが繰り広げられます。
 ページ・ターナーでありながらも、時折、立ち止まって周りを見回した時、(「コロナ禍」によって暴露されたこの国の脆弱性に立ち返った時、)すべては「一瞬の敵」ではなく、「巨悪」とも呼べる"Constant Enemy"によって牛耳られたこの国のシステムを嫌悪し、憂うことにもなりました。私たちにできることがあるとすれば、それはユーリ・オズノフがいみじくも云った言葉だけなのでしょう。
 何と言ったかは、本書を最後までじっくりとお読みください。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月20日に日本でレビュー済み
(注)ネタバレあるので、未読の方はご注意
以前から楽しみにしていた最新刊。早速購入して一気読みしましたが…。情景、戦闘シーンの描写、登場人物の造形は素晴らしいです。ただ、ストーリーに違和感を感じるところが多々ありました。なぜ3人がミャンマーに派遣され、辺鄙な田舎の拠点にわざわざ地上からアクセスして容疑者を引き取りに行く蓋然性があるのか、「日本版ロッキード事件」で(敵)である政府高位者グループは何をしたかったのか?(途上国の腐敗政府なら、有り得る話ですが、日本政府の高位者グループが、たかが数十億円の贈賄&武器輸出事案にここまで肩入れする意味がわからない)また、細かい話ですが、ミャンマーの遺跡で、3人が武装勢力に囲まれ、窮地に陥った際に都合よく「なじみの中国人」が武装勢力との抗争という理由で殴り込みをかけてきて、3人が危機を脱した点、人物についても、最後に城木さんのご親戚の女性が豹変するのも、幼少時からの描写を考えれば、無理な展開、また最後の殉職した外務省職員の遺族訪問において、結局殉職したのが、当人なのか、似た別人なのか、分かりにくかった。(当人だったとしたら、家族の語る人物像と行動との不一致が大きすぎて現実感が伴わない) 要は、ストーリーに現実感が伴わず、無理矢理な展開がいくつもある点が、非常に惜しいです。当初から最終幕まで一貫した筋書きを準備せず、途中で方向を何度か変更して仕上げた感があると言いますか…。  前作までは文句なし、非常によかったので、次作に期待します。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
機龍警察シリーズが大好きで、待ちに待っていた小説でした。 予想通りの濃い内容で ワクワクしながら読みました。 60代後半で、孫がいる ばぁちゃんですが、このシリーズの完結編を読まないでは
死ねない気持ちです。 怖すぎる、いつもの表紙も月村さんの小説!って感じで好き。
次のシリーズは 来年末に読めるかな?
他の小説は再読はしないんですが、このシリーズだけは別。初めのシリーズから読むと、夢中で読んでしまいます。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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