つい最近まで、初代奇々怪々をプレイしていました。
(PS4版アーケード仕様)
その点も踏まえて、まずは良い点、悪い点を書かせていただきます。
《良い点》
①『美しくも緻密に描かれたドット絵』
何というか、最終的にコレに帰ってきちゃうんですよね…。
最近、どうもリアル系の3Dポリゴンを見過ぎてしまっているせいか、この懐かしくも暖かい雰囲気には凄く癒やされました。
②『初代奇々怪々より、圧倒的に進化しているゲーム性』
当たり前と言われてしまえばそうなのでしょうけど…。
このゲーム、初代と比較すると、圧倒的に進化しており、とてもプレイしやすくなっていますね。
にもかかわらず、全ての操作が4つのボタンで完結しているので、すんなりと頭に入ってきます。
③『条件付きではあるが、初心者救済モード付き』
PS4版の初代奇々怪々は、イージーでプレイしようが、残機を最大にしようが、問答無用で、全力で殺しに来ましたからね…。
初代はですね…、一撃死の上、敵も沸くし、ゲームオーバーになったらお終いだったんですよ。
当然、一度やられたら、その場で復活など出来るはずもなく、途中からプレイさせられたのは言うまでもありません。
ええ…、そうですとも。
私の貧弱な腕では、全く刃が立たないどころか、今は既に味方となっている魔奴化にさえ会うことはかないませんでした。
黒マントの謎が発売されるまでの、お復習いとして購入したのに、15万点獲得の金のトロフィーまでが私の限界でしたね。
あれは、ホント、マジでどうにかして欲しい…。
2作目である、SFC版の謎の黒マントは金額が高すぎる上に、ゲーム機本体が既に無くて買えないわ、初代アーケード版もアホみたいに難しすぎて全く刃が立たないわで、途方に暮れていました。
それと比べると、今回の黒マントの謎がいかに親切だったか…。
私のように下手なプレイヤーでも、アイテムや各種ワザを駆使すれば、Normalクリアが普通に数時間で出来ましたし…。
一度電源を切っても、セーブ状態が保持されるし、ゲームオーバーになっても、途中からプレイできる…。
更には、集めるコインの量は確かにキツイですが、プレイし続けていれば、圧倒的に簡単になる、エクストライージーモードも解放可能なんですよ?
…私から見れば、至れり尽くせりとも感じますけれど。
これでも、今の時代はダメなんですね。
難易度的には、ナツメ2作目のザ・ニンジャウォーリーアーズ・ワンスアゲインと、さほど変わらないので、この黒マントの謎だけがあからさまに難しいわけではありません。
1作目のワイルドガンズ・リローデットもまだクリアしていないですし…。
と言うか、何度も言いますが、初代奇々怪々は、かなり難しいゲームで、私みたいな一般人のど素人には、全くクリア不能な難易度だったんです。
だから、システムやワザ等を駆使せずに、このゲームの難易度が一概に高すぎると文句を付けるのであれば、ちょっと可哀想な気がします。
これ、他の一般的なインディーズゲームと余り変わらない難易度ですよ?
④『使用キャラが多い上に、それぞれ個性がある』
使用キャラが5人おり、それぞれがとても個性的です。
主人公の小夜と魔奴化の2人は、細かい点が色々違いますが、とても使いやすいスタンダードなキャラとなっています。
この2人は、攻防、射程距離等、全てにおいて汎用性が高いので、お勧めのキャラです。
神様のアメノウズメは、小夜や魔奴化を強くしたような感じで、かなり使い勝手の良いキャラでした。
ストーリーモードのステージ4を突破できたのも、このキャラの力によるものが大きかったです。
ゲーム攻略に手こずる人は、このキャラを使っておけば無難かも知れません。
侍の蛍御前は、完全な近接キャラとなっており、遠距離攻撃こそ不得意ですが、接近戦では全キャラトップクラスの強さを誇っています。
この蛍御前は、他のキャラと全く異なる戦闘方式なので、別ゲー感覚を楽しみたい人向けと言えます。
テンの妖怪イカズチは、ストーリーモードのエクストライージーモードにて蛍御前と入れ替わる感じで、イベントに出てきました。
(ひょっとすると、ストーリーモードの2週目なら、どの難易度でもイカズチが出てくるかも?)
どうやらあの特異な見た目は、イカズチと小夜がフュージョンみたいに合体して、あのようになったみたいですね。
能力は、雷を中心とした攻撃を得意としており、見た目通り、かなりワイルドに戦うキャラでした。
要約すると、ストーリーNormalクリアで解放されるのは、フリーモードとエクストライージーモードの二つです。
キャラは、アメノウズメと蛍御前がフリーモードにて解放されます。
イカズチは、エクストライージーモードクリアで、使用可能です。
(エクストライージーモードはコインでも解放可能)
⑤『ストーリーモードクリアで解放される、フリーモード』
多少手間暇は掛かりますが、これによって、2人同時プレイが可能となります。
初めから2人同時プレイが出来ないとか、エクストライージーモードが選べないとか、不満を言う人がいますが、これらは、ちゃんと公式HPのシステムの項目に記載されているので、しっかり調べましょう。
これは非常に大切なことなのですが、商品を何も調べずに衝動買いすることは、非常に危険なことです。
上記の事は、商品購入前にキッチリと事前に調べておけば分かった事なので、余りとやかく言うのは、どうなのでしょうか…。
過去に発売されているナツメのリメイク製品って、一体どういうものなのか?
自分がプレイしたいモードは、初めから遊べるのか?
不安になったり、後々嫌になったりするのであれば、尚更、事前に公式HPや他レビューを一言一句シッカリと読んでおくべきだったのでは?
とは言え、私自身も似たような経験をしたり、初代奇々怪々の難易度にブツブツ文句を言っている訳ですから、似たようなものですけどね。(笑)
まぁ、イライラしたり、文句を言いたくなるその気持ちは理解できます。
上記で述べたことは、あくまで私から見た視点での意見であって、皆の総意って訳じゃないのも分かっていますから。
今回の黒マントの謎で、巷でよく言われている不平不満を上げるとすれば、大体、下記の問題が多いかと思います。
『んなこと言っても、現実問題、敵と弾幕が凄すぎて全く歯が立たねーんだよ!』
『おいおい、エクストライージーモード解放に、こんなにコインが必要なのか!?』
『フリーモード解放条件が、ストーリーモードクリアって、マジかよ!』
『初代、2作目の古い操作性を完璧に引き継ぎすぎて、キツイわ!』
…なので、これらの問題に関しては、悪い点として下記に書かせて貰いますね。
《悪い点》
①『初めからエクストライージーモードが遊べない』
(エクストライージーモード:その場で無限復活が可能と言う、ほぼ無敵仕様の特別なモード)
まぁ、正確にはちゃんと遊ぶことは出来るんですけれど…。
一部のレビューにあるとおり、コインの量がハンパないんですよ。
…確か、10000コインだっけな?
因みに、ゲームオーバーになりまくりながら、Normalを一週クリアしましたが、貯まったコインは、たったの3000コインでした!(汗)
となると、全くのシューティング初心者さん達は、ひたすらゲームオーバーを繰り返して、コインを貯めなければならないと言うわけで…。
ナツメさん、『コインを一定数集めると選択可能になります』だけじゃなくて、コインの枚数も書いた方が良いっすよ、これ。(汗)
たぶん、皆、せいぜい2、3000コインほどだろうとか、このぐらい、直ぐに貯まるだろうと思って遊んでいると思いますよ?
と言うわけで、超ゲーム初心者向けにエクストライージーモードは、1000~1500コイン程度で遊ばせてあげては如何でしょうか。
そうすれば、直ぐにフリーモードも解放できるでしょうし、皆が楽しめると思います。
…とにかく、今のままでは、ナツメさんのリメイクゲームを知らない層から、不平不満が上がっても、仕方ないのかも知れません。
この奇々怪々というゲームは、可愛い絵柄とホンワカした雰囲気のせいで、ゲーム自体がどうしても簡単そうに見えてしまうんですよね。(笑)
これは、ある意味このゲームの欠点とも言えるかも知れません。
②『フリーモードが最初から遊べない』
(フリーモード:全てのキャラでゲームを楽しめる特別なモード、2人同時プレイも可能)
先ほどの、エクストライージーモード同様、この件も公式HPにちゃんと書いてあることなのですが…。
『一定の条件を満たすと選択できるようになります』ではなくて、『シナリオモードクリアで解放されます』と書いておくべきでしたね。
これだと、コインで解放出来ると思い込んでしまった人が慌てふためく可能性があります。
要は、一定の条件を満たすってのが、ちと曖昧なんですよね。
それと、フリーモードも1000~1500コインぐらいで、遊ばせてあげても良かったのかも知れません。
③『システムが従来通りというか、少し古い?』
インディーズゲームをやり慣れている私には、これらは意外と普通なのですが…。
やっぱり、新しい人には中々受け入れずらかったかも知れません。
懐かしのゲームに新たなユーザー達を引き込むという意味においても、何か策を練っておく必要があったかも知れませんね。
迎え入れたユーザーの殆どを引き入れるというような、ナイスなフォローがあれば、今後、この手のゲームの人気を復活させる兆しを作る事が出来ますし。
かつてのシューティングゲームを思い出してください。
何故これらが廃れていったのかを。
あれ、ゲーム自体が飽きられたと言うより、玄人向けに昇華させすぎたからダメになっちゃった訳じゃないですか。
イージーモードを使っても全くクリア出来ませんでしたし、コンテニュー回数も制限有りのものばかりでした。
あんなの購入してもクリアなんて出来るか!って感じで、一部の人以外から見放されて廃れちゃったと思うのですよ。
ここ最近、それらシューティングゲームが復活しているのって、これらのフォローがシッカリしているものが多くなってきてるからですよね?
単なるベタ移植や復刻にしても、オプションが充実しているゲームが現に増えていますから。
とは言え…。
前述の通り、黒マントの謎だって、シッカリとフォローしているのも分かります。
各種モードの搭載や機能の充実によって、私でもクリアさせてくれるのですから。
ですが、ナツメの復刻ゲームを知らない、超初心者にとっては、これでもまだまだ厳しいかもです。
特に、奇々怪々すら知らない、可愛いイラストと絵柄の雰囲気だけで購入してしまった人達は、かなり絶望した事でしょう。
でもまぁ、口だけで言っても分かりづらいですよね。
例えば、オプションで、新旧何パターンか操作設定を選択できるようにしてみたらどうでしょうか?
後は、フリーモードのみの限定機能等ですか。
これだけでも、かなり面白くなりそうですが、如何でしょうか?
従来のプレイヤーと、イラストの雰囲気に吊られた人達、両方を満足させられるものが出来れば、我々にとっても、ナツメさんにとっても、そして、初めての人にとっても、皆が笑顔になれるような気がします。
《操作方法2パターン》
操作1:『スタンダード』(従来通りの仕様、制限無し)
従来通りの操作モード(通常操作+8方向攻撃)
《初期体力4、最大強化3、初期、最大ボンバー数3、1ステージクリアでハート1つ増加》
操作2:『スナイプ』(攻略難易度低下により、制限有り)
従来通りの操作モード+(R1、L1ボタン:キャラの向き固定+8方向攻撃)
《初期体力3、最大強化2、初期、最大ボンバー数1、1ステージクリアでハート半分増加》
キャラクターの移動速度1.2倍に上昇
向き固定中は、通常移動速度の7割程度
《フリーモード限定機能》
操作3:『アルティメット』(スコア登録無しのお遊び仕様)
従来の操作モード+(R1、L1ボタン向き固定、Rスティックにて、全方向〔倒した向き〕にオート□攻撃)
《初期体力6、最大強化3、初期、最大ボンバー数5、1ステージクリアでハート1つ増加》
キャラクターの移動速度1.5倍に上昇
向き固定中は通常の移動速度
スライディング中は完全無敵+落下無し
お祓いチャージ時間の短縮
以上、私が思った、良い点、悪い点でした。
私は、ナツメのリメイクシリーズ3作を全て購入していますが、どれもとても素晴らしい作品でした。
特に、ザ・ニンジャウォーリーアーズ・アゲインのSFC版はとても好きだったので、凄く有り難かったです。
私自身も、こんなことを書いておきながら、シッカリ悪い点も述べてしまっているので、今更どの口が言ってんだよと思うかも知れませんが…。
このゲームは、下手な人でも機能を全て駆使すれば、ノーマルモードでもちゃんとクリアは出来ますし、決して、駄目な商品なんかではありません。
寧ろ、初代と比べれば、その出来は雲泥の差と言えます。
懐かしい紙芝居風の見せ方のシナリオもラストまで楽しめましたし、強化無しの状態でもつづらが出現しまくるので、キチンと進むことが出来るのは良かったです。
まぁ、何だろうな…。
私はプレイできませんでしたが、この出来でも不評をされてしまうのは、2作目である、SFC版の謎の黒マントの出来が、よほど神がかっていたのでしょうね。
噂は聞いていますし、プレイしたいのは山々なのですが、あれ、マジで値段が高いんですよ…。
てなことで、ナツメさん…。
もう、いっその事、あのクリア不可能な初代と、2作目を一緒にした、リメイク版を黒マントの謎ベースで作って貰えないでしょうか…。
(更なるオプションの充実と紙芝居も追加で)
…出してくれたら絶対に買いますよ。