政治の舞台裏も含め、たくさん人物が登場して複雑ですが、非常に読みやすく、引き込まれます。中国政治ってそうなんだ・・・という驚きと、納得感があります。
中国のニュースが出ると、時々読み返します。
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極権・習近平 中国全盛30年の終わり (日本経済新聞出版) Kindle版
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急成長が終わり、苦悩する大国の現実を描く骨太のルポ。
党大会の最終盤で起きた「胡錦濤の退場劇」とは何だったのか――。異例の3期目に入り、「極権」を握った習近平政権。習一派で固めた党首脳人事では圧勝したかに見えるが、その裏で、大きな敗北も喫していた。
盤石なはずの政権基盤にも危うい亀裂が見られる。ゼロコロナ政策に高まる不満、行き詰まる経済、深刻な米中対立、緊迫する台湾情勢、ロシアとの憂鬱な関係、そして日本への挑発……。
改革・開放で急成長をとげ、全盛期を謳歌していた大国は、これからどこへ向かうのか。日経記者が衝撃の事実を数々明かしつつ活写する骨太のノンフィクション。
最新の情報も満載して、読み応えたっぷりに描く、いまこそ必読の一冊。
党大会の最終盤で起きた「胡錦濤の退場劇」とは何だったのか――。異例の3期目に入り、「極権」を握った習近平政権。習一派で固めた党首脳人事では圧勝したかに見えるが、その裏で、大きな敗北も喫していた。
盤石なはずの政権基盤にも危うい亀裂が見られる。ゼロコロナ政策に高まる不満、行き詰まる経済、深刻な米中対立、緊迫する台湾情勢、ロシアとの憂鬱な関係、そして日本への挑発……。
改革・開放で急成長をとげ、全盛期を謳歌していた大国は、これからどこへ向かうのか。日経記者が衝撃の事実を数々明かしつつ活写する骨太のノンフィクション。
最新の情報も満載して、読み応えたっぷりに描く、いまこそ必読の一冊。
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2022/12/17
- ファイルサイズ15001 KB
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出版社より
隣国の「不穏な現実」を明かす衝撃のルポ!
商品の説明
著者について
中澤克二
日本経済新聞社編集委員兼論説委員
1987年早稲田大学第一文学部卒、日本経済新聞社入社。整理部、商品部、政治部を経て、98年から01年北京駐在。政治部次長、震災特別取材班総括デスクを務め、12~15年中国総局総局長。2014年度「反腐敗」など一連の中国報道によりボーン・上田賞受賞。15年より現職。
日本経済新聞社編集委員兼論説委員
1987年早稲田大学第一文学部卒、日本経済新聞社入社。整理部、商品部、政治部を経て、98年から01年北京駐在。政治部次長、震災特別取材班総括デスクを務め、12~15年中国総局総局長。2014年度「反腐敗」など一連の中国報道によりボーン・上田賞受賞。15年より現職。
登録情報
- ASIN : B0BPT8SNL8
- 出版社 : 日経BP (2022/12/17)
- 発売日 : 2022/12/17
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 15001 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 324ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 68,214位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 452位政治 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2023年9月2日に日本でレビュー済み
2022年の胡錦濤退場劇。執行部を習派で固め、これまでの集団指導制から習近平一人へと権力が集中した。しかし、習近平体制は盤石に見えても、実は内憂外患のようだ。
確かに、異形の権力闘争で共青団を一掃し、指導部は習派一色。リベラルな李克強は中央委員からも追い出し、その子分の胡春華も、改革派の汪洋も去ってしまう。返す刀で長老の影響力も削ぐ。それでも、胡錦濤は人事でかき消されても党規約は守ったのだとしている。
しかも、共同富裕という理想を掲げ、資本の無秩序な拡大を防ぐとの名目で、あのジャックマーを退かせ、有力企業を国有化していく。習近平は自らが前衛となり、共産主機革命を起こそうとしているのではないと思えてくる。
香港を完全に取り込み、次は台湾武力侵攻となるところだが、バイデン政権の対中姿勢は厳しく、習とプーチンの盟友関係は中国の重荷になっているのだと言う。一帯一路構想もうまく行ってるとは思えない。しかも、国内は不動産不況に陥り、中国恒大集団は債務危機へと向かっている。
本書は、集団指導体制が崩れて権力が習近平へと集中していく様を描くのだが、権力は集中できても、その取り巻く状況は厳しいのだと実感。長江や黄河に例えたり、お茶にメッセージをこめて権力闘争を勝ち抜く習近平。しかし、その権力基盤は意外に脆いのでないかと思えてきた。
確かに、異形の権力闘争で共青団を一掃し、指導部は習派一色。リベラルな李克強は中央委員からも追い出し、その子分の胡春華も、改革派の汪洋も去ってしまう。返す刀で長老の影響力も削ぐ。それでも、胡錦濤は人事でかき消されても党規約は守ったのだとしている。
しかも、共同富裕という理想を掲げ、資本の無秩序な拡大を防ぐとの名目で、あのジャックマーを退かせ、有力企業を国有化していく。習近平は自らが前衛となり、共産主機革命を起こそうとしているのではないと思えてくる。
香港を完全に取り込み、次は台湾武力侵攻となるところだが、バイデン政権の対中姿勢は厳しく、習とプーチンの盟友関係は中国の重荷になっているのだと言う。一帯一路構想もうまく行ってるとは思えない。しかも、国内は不動産不況に陥り、中国恒大集団は債務危機へと向かっている。
本書は、集団指導体制が崩れて権力が習近平へと集中していく様を描くのだが、権力は集中できても、その取り巻く状況は厳しいのだと実感。長江や黄河に例えたり、お茶にメッセージをこめて権力闘争を勝ち抜く習近平。しかし、その権力基盤は意外に脆いのでないかと思えてきた。
2023年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の前に「習近平体制の権力構造」(桃井裕理箸 日経新聞社)を読みました。同書は習近平がいかに長い時間をかけて現体制を築いて来たかを毛沢東以来の体制と適宜比較しながら明らかにしており、中国共産党、政府、軍、治安組織との絡みもよく整理して記述されています。
中澤氏の本書も同じ期間を対象とし、より生々しさを感じさせるものとなっています。
併せて読むと現在の習近平体制の理解に役立ちます。
党、リーダーの無謬性を周囲が忖度しながら取り繕い続けると最後には「ちゃぶ台返し」しかなくなるのではないかと恐怖を感じます。
中澤氏の本書も同じ期間を対象とし、より生々しさを感じさせるものとなっています。
併せて読むと現在の習近平体制の理解に役立ちます。
党、リーダーの無謬性を周囲が忖度しながら取り繕い続けると最後には「ちゃぶ台返し」しかなくなるのではないかと恐怖を感じます。
2023年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今の中国が分かる本。
これは日経新聞に掲載しされていたものであるがしっかり記事間も繋がりまとめられている。
まとめて読むと今の習近平の考えや彼の政策の意味が良くわかります。
余計な偏見や感想は極力排除され、大変な情報量で構成された良書と思います。
これは日経新聞に掲載しされていたものであるがしっかり記事間も繋がりまとめられている。
まとめて読むと今の習近平の考えや彼の政策の意味が良くわかります。
余計な偏見や感想は極力排除され、大変な情報量で構成された良書と思います。
2023年4月22日に日本でレビュー済み
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この著者の本はよく読んでいます。
中国の内幕をよく伝えてくれる本で大変面白かったです。
中国の内幕をよく伝えてくれる本で大変面白かったです。
2023年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かなり極太な感じで、とても深く取材されているということのみならず、それを形にする筆の力がすごいとも思う。もう少し、今後どうなるかという点についてはご本人の考えというか予想が欲しかったかな。報道では習近平の大勝利とあったけれど個人的には違和感があったので、のっぺりとした報道とは違うドキュメンタリーのような本としてとても面白かったです。