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これ１冊で基本的な防災＆危機管理を学ぶことができる
人間は危機に対する抵抗力が弱い。特に日本では長く平和ボケの時代が続き、危機が起こるたびに「想定外」の事態を繰り返している。本書はテロ・工作活動や戦争、自然災害に加え、移民問題、インテリジェンスについて書かれ、幅広く、危機を訴えている書籍だ。難しい漢字にはルビが付けてあり、中学生でも理解できる内容となっている。本文中のイラストも説得力があり、危機意識を啓発するためか、リアル観がある。数多くの防災や危機管理についての書籍が出版されているが、本書は、実際に起きた事例を交えて解説されているところが、他の防災や危機管理について書かれた書籍との大きな違いだ。９月１日は「防災の日（関東大震災）」、１１月５日は「津波防災の日・世界津波の日」、１月１７日は「防災とボランティアの日（阪神・淡路大震災）」だ。３月１１日「東日本大震災」が起きた日でもある。また、３月２０日は「地下鉄サリン事件」が起きている。本書は「日本版」とタイトルに付いている通り、日本人必読の１冊である。
