巨額の税金を投入し、米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の名護市辺野古移設を進める政府の姿は、沖縄からどう見えているのか。米軍基地問題に詳しい我部政明・琉球大学名誉教授（国際政治学）に聞いた。　――近年、米側から辺野古移設計画の軍事的有用性を…

自民党派閥の裏金問題があり、またぞろ複数の政治家の不祥事疑惑。先の東京都知事選では常識外れの「選挙活動」も。政治家って選良じゃなかったか。いっそ、政治家に資格テストをしたら？　そんなエンタメ小説を書いている小説家の黒野伸一さんに聞いた。　私…

捜査機関に一度容疑者にされたら生涯、疑われる――そんな我が国の現状に先週、名古屋高裁が警鐘を鳴らした。　暴行の疑いで逮捕、起訴されたが無罪が確定した男性の請求を認め、警察が保管するＤＮＡ型、指紋、顔写真データの抹消を国に命じた。いずれも逮捕…

業界の都合を優先し、契約者をないがしろにする行為の横行が、損害保険大手でまた発覚した。大手４社の契約者情報計約２５０万件が代理店を通じて他社に漏れていた。営業活動に使われることもあったという。業界体質を抜本的に改めるべきだ。　金融庁から報告…

哲学者の鶴見俊輔は、米ハーバード大の学生だった１９歳のとき、日米開戦を迎えた。「負ける側にいたい」と帰国の道を選び、軍属としてインドネシアに送られる。与えられた任務は連合国側のラジオ放送を聞き、日本語に訳す仕事だった▼ある日の深夜のことだ…