「大人のディズニー」に集うトランプ派 白人率減る国で
分極社会
ジム・リーチさん(71)はいつものように、ゴルフカートで街の中心に到着した。ハーフパンツにTシャツ、「トランプ」と書かれた赤い帽子を身につけて。
バーでビールを飲み、すぐ横の広場へ。午後5時になると、生バンドがカントリーミュージックを演奏し、住人たちは踊る。
「サンシャインステート(日光の州)」の名があるフロリダ州は、常夏の気候が魅力だ。米北部から移住する高齢者に加え、職を求めるヒスパニック系の若者が次々と集まり、人口が年間30万人ペースで増え続けている。
リーチさんが住む「ザ・ビレッジズ」は同州中部にある、全米最大の退職者コミュニティー。プールやゴルフ場が広がり、南にある巨大遊園地にちなんで「大人のディズニーワールド」と呼ばれる。退役軍人や元経営者らが続々と移住し、現在の人口は約12万人。多くに共通する特徴は四つ。高齢者、富裕層、白人、そして、共和党支持者だ。
中西部ミネソタ州で配送業を営んだ後、10年前に移住したリーチさんは根っからの共和党支持者ではなく、クリントン元大統領には票を投じた。ただ、オバマ前大統領には入れなかった。理由は「黒人だから」。「高校時代、黒人6人が白人の生徒を俺のロッカーの横で殴った。親友の父親が黒人に殺された」と理由を説明する。
一方、トランプ大統領は大好…
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