京セラ稲盛氏の著書、中国でブーム 経営論に共感広がる
京セラを創業した稲盛和夫名誉会長(88)の著書が中国でブームを巻き起こしている。心を軸にした経営論や人生論を説いた内容が共感を呼んでいるという。
稲盛氏は1989年に初の著書「心を高める、経営を伸ばす」(PHP研究所)を出版。その後も執筆を重ね、これまで自著42冊、共著18冊を出した。稲盛氏の経営哲学を紹介する「稲盛ライブラリー」(京都市)によると、今年10月時点で計2017万部が発行された。うち1355万部が海外で売り出され、その9割以上が中国という。
中国語版の翻訳を手がける曹岫雲(ツァオシウユン)さん(74)によると、現地では日本でもロングセラーの「生き方」や「働き方」の人気が高い。経営理念のよりどころを求める企業トップが参考にしたり、従業員や取引先に配ったりしているそうだ。アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏をはじめ、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)や小米科技(シャオミー)の創業者も愛読しているという。
また、稲盛氏が主宰する「盛…
- 西尾邦明
- 論説委員|経済社説担当
- 専門・関心分野
- 脱炭素、エネルギー、原発、環境金融
- 【視点】
昨日、川崎市内の企業で中国盛和塾のメンバー40人による研修会が開かれ、私も実際にその熱気に触れる機会を得ました。2022年8月の別の記事には中国の塾生が1万7000人とありますが、参加者によると現在は3万3000人に増えているとのこと。大規
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