トランプ氏、久々の集会でなお陰謀論 ジョージア州

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 トランプ米大統領は5日夜、南部ジョージア州バルドスタで大規模な選挙集会を開いた。集会の目的は、上院選の決選投票に向けて共和党候補を応援することだったが、トランプ氏は演説の大半を自身の大統領選の話に費やし、「大規模な不正が起きた」「我々は選挙で勝ちつつある」と根拠のない持論を展開した。

 トランプ氏がこうした集会を開催するのは、大統領選後初めて。約1時間40分にわたる演説は「数百万の投票用紙がどこからか送られてきて、2枚も3枚も4枚も票を持っている人がいた」「民主党は死んだ人々に投票させた」「多くの外国人が存在せぬ人の名前を投票用紙に書き込んだ」などと、陰謀論のオンパレードだった。陣営が記者席用に用意したWiFiのパスワードも、「RiggedElection!(不正選挙!)」だった。

 ジョージア州では、民主党のバイデン次期大統領が約1万2千票差でトランプ氏に勝利しており、共和党のケンプ州知事らも選挙結果を認定している。トランプ氏が主張する不正の証拠は示されていないが、支持者への影響力は絶大だ。

 集会では数千人が「あと4年!」「選挙を盗むな!」と熱狂的に連呼した。IT技術者のトニー・カールドウェルさん(62)は「有権者の投じていない票の問題は、きちんと対応されるべきだ。過去にない規模で不正があったからこそ、こんな選挙結果になった」と憤った。米国内では新型コロナウイルスの患者が急増しているが、参加者のほとんどはマスクを着用していなかった。

上院2議席の行方、バイデン次期政権に大きな影響

 11月の大統領選と同時に行われた上院選では、ジョージア州で2議席が争われた。どの候補も総得票の50%を獲得することができなかったため、州法の規定で来年1月5日に決選投票が行われる。この2議席の行方は、バイデン次期政権に大きな影響を与える。

 上院(定数100)は法案を…

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