【五輪動画】2020年夏、日本の主将だった柳田将洋 1年後の悲運
【ドキュメント動画】東京五輪 コロナに翻弄された選手たち バレーボールの柳田将洋=金居達朗、西田堅一、平井隆介撮影
バレーボールのアタッカー、柳田将洋(29)=サントリー=は昨夏、日本代表の主将を務めていた。
東京・東洋高のエースとして全国大会を制し、慶大時に日本代表入り。プロ選手になり、ドイツやポーランドで3季プレーした。サントリーに復帰した昨季、14年ぶりの優勝に貢献した。
目標にしてきた東京オリンピック。コロナで延期になった1年の間に、日本代表では、同じポジションの高橋藍(19)=日体大=ら若手が台頭した。
次のパリ五輪が3年後に迫る中、チームは世代交代へかじを切った。主将には今年4月、絶対的エースの石川祐希(25)=イタリア・ミラノ=が就いた。
柳田は5月初めの国際親善試合のメンバーから漏れ、翌週の紅白戦の後に代表から離れた。6月下旬、発表された東京五輪に出場する12人のリストに、柳田の名はなかった。
コロナがなければ、日本代表の主将として、東京・有明アリーナで鋭いジャンプサーブを放っていただろう。五輪への道が閉ざされた時、何を思ったのか。今、どんな夢を描いているのか。大阪の体育館で心境を聞いた。