「普通じゃないお母さん」
今年で20歳になる娘から、そんなふうにほめられると、胸がキュッとなる。
42歳。競技と子育てを両立させ、5度目の夏季五輪に出場する中山由起枝。クレー射撃のレジェンドだ。
「競技を継続できたのは奇跡」。その道のりは、まな娘と2人で歩んできた歴史でもある、という。だから、今夏は誓う。いまだ手にしたことがないメダルを取り、娘に見せたい、と。
娘の芽生(めい)さんの話をする時、中山の顔はほころぶ。オンライン取材のとき、スマホの画面を見せてくれた。「いつも競技の前に気持ちを高めるために見ているんですよ。何歳になっても、娘が送ってくれて」
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画面に映っているのは娘が歌…