「クズだった」柔道・向翔一郎 逆ギレにキレた監督「破門だ」

有料記事

波戸健一
[PR]

 「破門だ」

 東京オリンピック(五輪)柔道男子90キロ級に出場する向翔一郎(25)=ALSOK=は日大4年の夏、自らの過ちで苦境に立たされた。

 柔道部の点呼に遅れ、金野潤監督から一喝された。

 逆ギレ気味に反抗的な態度を取った向に、金野監督の堪忍袋の緒が切れた。

 「柔道部の出入り禁止」、さらに「寮から立ち退き」も命じられた。かけがえのない場所を失った。

 「どうしょうもないクズだった」

 春の全日本選抜体重別選手権で初優勝し、90キロ級で日本一になった。心のどこかでてんぐになっていたのかもしれない。遅刻や規律違反も一度や二度ではなかった。

 「自分が100%悪いのに……

この記事は有料記事です。残り859文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません