コロナ感染、高齢者に拡大 「強烈な肺炎」も 医療への負荷懸念

有料記事オミクロン株

林義則 熊井洋美 阿部彰芳 編集委員・辻外記子
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 新型コロナウイルスの感染再拡大が、高齢者にも及び始めた。25日までの1週間で、全国の60代以上の新規感染者は約3万6千人。前週の2.5倍で、「第5波」で最多だった昨年8月末の約1万人を大きく上回っている。オミクロン株でも年代が上がるほど重症化しやすい傾向は変わらず、医師は「感染がこのまま広がると、高齢者がたいへんなことになる」と危ぶむ。

 新型コロナ患者に対応する重点医療機関として38床を備える埼玉県三芳町の「ふじみの救急病院」。隣接する発熱外来・PCRセンターには27日午後、ドライブスルー方式の検査を待つ車が100台近く列を作っていた。

 窓口では、受診や検査結果について尋ねる電話が鳴りやまない。

入院患者、60代以上が中心に

 入院しているコロナ患者は15人ほど。これまでは軽症の20~40代が多かったが、60代以上が中心になった。

 半分以上が肺炎を起こし、そのほとんどが人工呼吸器を着けている。

 鹿野晃院長は「入院患者がどんどん高齢化し、重症化している。ワクチンを2回うっていても、接種から時間が経った高齢者は強烈な肺炎になっている。『オミクロン株は弱毒』と言う人がいるが、現場で見た感覚はそうではない」と話す。

 懸念されるのは、入院や重症…

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