本能にあらがう中村剛也 「天性」だけでは語れない、美しき放物線

有料記事スポーツPlus埼玉西武ライオンズ

山口史朗
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 人は彼をこう評する。

 「天性のホームランアーティスト」だと。

 プロ野球西武ライオンズの中村剛也(38)である。パ・リーグ本塁打王に輝くこと6度。昨季までのプロ20年で打った本塁打は442本にのぼる。現役最多で、プロ野球の長い歴史でも15番目の数字だ。

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 身長175センチ、体重102キロのずんぐりとした体形で、ニックネームは「おかわり君」。力感のないスイングから生まれる放物線は本当に美しい。

 だが、彼がかけた442の放物線は、実は「天性」によるものではなかったかもしれない。

 2月の春季キャンプでインタビューをさせてもらったときに感じた、一番の衝撃だ。

 どういうことか。説明する前…

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この記事を書いた人
山口史朗
スポーツ部|野球担当
専門・関心分野
野球全般、体操、競馬
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