【詳報】ウクライナ侵攻24、6月8日~6月9日(日本時間)の動き

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 ウクライナ東部セベロドネツクでウクライナ、ロシア両軍の攻防が続いています。ウクライナ側は一時、市内の支配地域を「半々にまで戻した」としていましたが、ロシア軍の空爆や砲撃を受け、近郊エリアまで後退したと明かしました。一方、侵攻の影響で途上国を中心とした食糧危機が深刻さを増しています。8日にはトルコとロシアの外相が協議しましたが、事態の打開には程遠い状況が続いています。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

【連載】息子はどこに ロシア軍に連れ去られた人々

ウクライナの村から、青年が消えました。無事を祈る母に届いた知らせは、「ロシア軍に捕まった」。どこに連れ去られたのか。足跡を追うと、思いも寄らぬ場所にたどり着きました。

■■■6月9日(日本時間)■■■

22:50(ドネツク16:50)

英国・モロッコ籍の3人に死刑言い渡し、親ロシア派「最高裁

 ロシアメディアは9日、ウクライナ東部の親ロシア派勢力が自称する「ドネツク人民共和国」の「最高裁」が、ウクライナ側で戦い、拘束された英国籍やモロッコ籍の男性3人に死刑を言い渡したと伝えた。3人は「権力強奪罪」や「雇い兵になった罪」に問われたという。

 報道によると、「ドネツク人民共和国」は死刑は銃殺によって執行されるとする一方で、3人は制度にもとづき、1カ月間は「最高裁」内で上訴できるともしているという。ロシア国営タス通信によると、3人に対する「最高裁」の審理は6日に始まったばかりだった。

21:00(モスクワ15:00)

ロシア指名の「知事」が「住民はロシア入り希望」

 ウクライナに侵攻したロシアが支配下に置く南部ヘルソン州で「知事」を自称する人物が9日、ロシア国営テレビのインタビューに答え、連日住民から100件を超えるロシア国籍の申請が届いているなどと語った。「住民はロシア入りを望んでいる」とし、同州のロシア編入を問う住民投票を準備中だと話した。

 この人物は、元ヘルソン市長のボロディミル・サリド氏。2020年から地元で親ロシア政党会派を率い、侵攻後ロシアから「知事」に任命された。

 サリド氏は「役所で専門家が申請を受理し、次々と(ロシアの)パスポートを発行するための書類を作成している」と話した。住民投票については「質問を考案中だ。住民が自分の希望やどこ(の国)に住みたいか正しく答えられなければならない」などと述べた。

17:30(ロンドン09:30)

「ウクライナ軍、圧倒的に不利」英紙報道

 英紙「インディペンデント」…

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