バイオリニスト佐藤陽子さん死去 池田満寿夫さんのパートナー

 世界的バイオリニストで声楽家としても活躍し、芸術家の故池田満寿夫さんのパートナーとしても知られた佐藤陽子(さとう・ようこ)さんが19日、肝臓がんのため静岡県熱海市の病院で死去した。72歳だった。葬儀は近親者で営んだ。

 1949年、福島市生まれ。来日した名匠レオニード・コーガンに才能を認められ、9歳で旧ソ連に留学。12歳でオーケストラと共演し、16歳でチャイコフスキー国際コンクールで第3位に。ロンティボー国際、パガニーニ国際でも上位入賞を果たした。声楽家としてもマリア・カラスの薫陶を受け、蝶々夫人役などを演じて国際的に活躍した。

 80年、米国から帰国した池田さんと公私ともにパートナーとなり、作品のモデルも務めた。テレビ番組やCMにも二人三脚で出演。エッセイストとしても幅広く活躍した。著書に「音楽のある街角」など。

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