ロシアの動員、悲惨な実態 「これはやばいよ」新兵SNSで訴え次々

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 穴の開いた防弾チョッキやさびた自動小銃――。ウクライナへの侵攻を続けるロシアで、9月に始まった部分的動員の悲惨な現状を伝えるSNSの投稿が続いている。「(配置前の)訓練はないと告げられた」と涙ながらに訴える人までいる。プーチン政権は動員で侵攻の劣勢を覆す考えだが、早くも動員による戦死者が出ており、士気の低下は深刻だ。

 黒い目出し帽をかぶった軍服姿の男性が、穴が開き、テープで補修された防弾チョッキを見せている。

 今月にSNSで広まった、動員されたとみられる男性の写真だ。男性はロシアが支配するウクライナ南部クリミア半島出身で、写真を投稿した男性の親族は、投稿の中でこうつづった。

 「どんな装備で人々を戦いに…

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    長野智子
    (キャスター・ジャーナリスト)
    2022年10月20日8時28分 投稿
    【視点】

    まったく戦闘体験もなく、昨日まで公務員でデスクワークしていたような男性が、たった数日で前線に送られて戦死するとか、もう地獄のような事態。。しかもその戦闘の大義はモスクワの豪華な執務室にふんぞり返っている権力者の大義だか野望だか理想だか知らん

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    福田充
    (日本大学危機管理学部教授)
    2022年10月24日8時41分 投稿
    【視点】

    ロシア軍によるウクライナ侵攻では、「テレグラム」などSNSにロシア軍兵士やその関係者の内実を示す投稿が相次いでいる。本来、こうしたSNSも監視、管理したいプーチン政権であるがそれができないレベルでロシアの窮状を示すメッセージや動画が溢れてい

    …続きを読む
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