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　2回、大学受験を経験しました。

　高校は吹奏楽の強豪校で、部活に打ち込んでいました。始発で学校に行って朝練、昼休みにも練習、放課後ももちろん。「部活命」という生活でした。

　大学では、中学から続けていたサックスを究めたいと思い、楽器演奏を学べる大学を志望しました。受験には、サックスの実技のほか、ピアノや音楽理論などもありました。どれも簡単ではなく、学校とは別に習いに行きました。厳しく指導され、毎回のように泣いていましたね。

　無事合格しましたが、半年後の2016年10月、瀬戸内7県（兵庫、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛）を拠点とするアイドルグループ「STU48」の結成が発表されました。

　小学生のころからアイドルに憧れていました。でも、縁はないと思い、「来世でアイドルになろう」と諦めていたんです。でも、地元にグループができるんだったら挑戦してみようと思い、オーディションを受けました。

　合格し、STU48に入るとセンターを任されました。ライブ活動などで忙しく、大学の授業を休む日が増えました。大学2年の秋にはAKB48の選抜メンバーにも選ばれ、東京での活動も増えたことで、大学にはほとんど行けなくなりました。悩んだ末、1年間休学し、中退しました。

　そのときは「大学には行こうと思えば、いつでも行ける」「アイドルは今しかできない」「ずっとセンターというポジションに立てるわけじゃない。今できることを精いっぱいやろう」という気持ちでした。ただ、大学を卒業できなかったことは心残りでした。

「自分には何が残るんだろう」　2度目の受験を決めたのは

　2度目の受験をしようと決め…