「映える」東京駅にドレス姿の行列 15万円でも前撮りしたい理由

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石平道典
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 東京駅の駅舎がいま、新郎新婦たちの人気撮影スポットになっている。駅から延びる行幸(ぎょうこう)通りは連日、日没になるとウェディングドレスとタキシード姿の男女が集まる。コロナ禍で結婚式の延期や中止が相次ぐなかで記念に残したいという思いと、「映え」のブームが背景にありそうだ。

 クリスマスイルミネーションがきらめく12月上旬。平日にもかかわらず、行幸通りには多くのカップルの姿があった。ライトアップされた東京駅丸の内駅舎をバックに、カメラマンの指示でポーズを決めていく。

 「幸せな感じでお願いします」「そっと手を取り合ってみましょう」

「レトロで、映画のワンシーンのよう」

 来年挙式を予定する会社員の小川修平さん(37)、理央さん(28)夫妻は神奈川県からやって来た。「レトロでクラシカルな雰囲気で、映画のワンシーンのよう。最高に映えますね」と理央さん。この日の気温は10度ほどで、撮影の合間はポンチョを羽織った。

 日没時間帯になると毎日、カップルたちの姿が増える。順番待ちの列ができることもあり、夜7時すぎまで撮影は続く。

 東京駅の開業は1914年。丸の内駅舎は首都の玄関口だ。関東大震災太平洋戦争空襲などを経て、2012年に創建当時の姿に復元され、赤れんがの外観がよみがえった。国の重要文化財になっている。

 結婚式の前に撮影する「前撮り」で東京駅が評判になったのは5年ほど前。SNSで広がり、人気スポットになった。

 ウェディングフォト会社「b…

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石平道典
東京ネットワーク報道本部|首都圏ニュースセンター
専門・関心分野
地域取材、東京23区、教育、文化
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