【そもそも解説】異次元というけれど…なぜ少子化になっているの?

有料記事徹底解説 少子化そもそも?知りたい吉田くんそもそも解説

藤崎麻里
【鷹の爪動画】異次元で少子化解説します=(C)DLE/朝日新聞社
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 岸田文雄首相が「異次元の少子化対策」に取り組むと打ち出しました。「異次元の」対策をしなければならないほどに、生まれる子どもが減っているのはなぜでしょうか。政府はこれまでどんな対策をしてきたのでしょうか。少子化をめぐるそもそもを解説します。

Q 少子化ってどういうこと?

A 生まれる子どもの数が減っていることです。日本では1970年代半ばから減り続け、昨年生まれたこどもは80万人を割り込む見通しです。

 1人の女性が一生の間に産む子どもの数に相当する「合計特殊出生率」が2.07でなければ、現在の人口を維持することができないとされていますが、2021年時点では1.30に落ち込んでいます。

 国連の推計では、総人口に占める年少人口(0~14歳)の割合は、世界全域では25.4%ですが、日本は11.8%。若い人が減れば、子どもが生まれる数はますます減っていき、一度減り始めた流れを変えるのは簡単ではありません。国立社会保障・人口問題研究所によると、今の日本の人口は約1億2500万人ですが、30年後の53年には1億人を割る見込みといわれています。

Q どうして少子化になったの?

A 原因はいろいろありますが…

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この記事を書いた人
藤崎麻里
GLOBE編集部
専門・関心分野
移民難民、外国ルーツの子ども、無国籍、労働組合、少子化、ジェンダー、民主主義