中央大の主将は理想を捨て、変わった チームの躍進を支えた成功体験

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加藤秀彬
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 中央大の主将、若林陽大(はると、4年)は箱根駅伝復路の幕開けとなる6区を任された。

 この区間を走るのは4年連続だ。

 1年のとき、チームは往路13位。

 2年のときは19位。

 どちらも繰り上げによる一斉スタートだった。

 3年生だった昨年は往路で6位だった。

 単独でスタートできたが、首位の青山学院大からは4分以上離れていた。

 最後の箱根、いままでと心境が違った。

 2番手でのスタート。

 往路で後輩たちが躍動し、トップ駒沢大との差は30秒だった。

 「すごく気持ち良かった。そこを走らせてくれた後輩たちに感謝」

 入学した当時、中大はシード圏外が当たり前のチームになっていた。

 選手はよく、藤原正和監督に怒られていた。

 「掃除が出来ていない。スリッパをそろえていない。靴下をちゃんと履いていない、とか。中学生が言われるようなことを注意されていた」

 チームが変わるきっかけが…

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この記事を書いた人
加藤秀彬
スポーツ部
専門・関心分野
陸上、サッカー、海外スポーツ