「お父さんは世界一かっこいいロッカー」 長女、鮎川誠さんを追悼
ロックバンド「シーナ&ロケッツ」などで活躍した鮎川誠さんの死去を受け、30日、家族や関係者らがSNSでコメントした。
鮎川さんの長女で、モデルやDJとして活動する陽子さんは同日、家族写真とともにツイッターに「最後の1カ月間、娘3人で交代しながら家で一生懸命看病していました。ぜったい良くなるって信じていたのに、回復の願いが叶(かな)わず、悲しくてしかたがありません。お父さんは世界一かっこいいロッカーでした。応援してくださった皆様、ほんとうに感謝しています」と投稿した。
ミュージシャン、音楽評論家の近田春夫さんは、ツイッターに「訃報(ふほう)に接し言葉が見つからない」と投稿。「ただ、これだけは言える。あそこまで愚直にロックの精神を信じ貫いた男を、私は他に知らない。鮎川さん、どうか安らかにお休みください」と続けた。
矢沢永吉さんの娘で歌手の洋子さんは、共演した2020年2月のイベントで鮎川さんのギター演奏で歌ったことを振り返り「溢(あふ)れんばかりのロックンロールをありがとうございました」とツイートした。
テクノバンド「P―MODEL」や映画音楽などで知られる平沢進さんも、複数ツイートにわたり鮎川さんとの思い出を披露。「音楽的共通点は薄いものの初めてお会いしたエレベーターの中で『平沢さんの使ってるギターのこと知っとよ』と声をかけてくださり、『一緒に生き残ろうね』と励ましてくださいました」「その後私の動向をネット上で見守ってくださっていました。とても懐深く、お優しい方でした」などとつづった。(弓長理佳)
- 【視点】
「ロックは愛と自由の武器だ」と鮎川誠さんは語っていた。ロックとは思想でありイデオロギーだという立場とは対極にあるように見える鮎川誠は、ロックとは人生であり生き様だということを、自分の生き方で示し、貫いたロッカーだと思う。自分の余命と病状を伏
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