旧統一教会、韓国の日本人女性信者はいま 現地のチラシにあった文言

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の世界本部がある韓国には、日本人女性信者が約7千人住んでいるとされる。昨年、教団を批判する報道への抗議に参加した人たちもいた。信者らは韓国でどんな生活を送っているのか。約10年間、現地で聞き取り調査した経験がある中西尋子(ひろこ)・大阪公立大学都市文化研究センター研究員(宗教社会学)に聞いた。

 在韓日本人信者の存在が注目されたのは昨年8月18日、ソウル中心部で開かれた抗議集会に日本人女性を含む信者ら数千人が参加したことだった。日本のメディアが教団について「歪曲(わいきょく)・偏向報道」を続けている、と主張。日韓両国語で「信仰の自由を尊重せよ」と書かれたプラカードを掲げてデモ行進した。

 中西さんや、カルト被害予防と社会復帰などを研究する団体「日本脱カルト協会」によると、1992年や95年の合同結婚式などで教団が決めた韓国人男性と結婚して韓国に渡った日本人女性は約1万3千人。6千人が帰国したが、7千人は韓国にとどまり、主に農村部に住むという。

 中西さんは96年、別の社会…

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