「9月に退会」旧統一教会元信者の静岡県議、無投票3選 HPで説明

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 今回の統一地方選は、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の問題がクローズアップされてから初めての大型選挙となる。教団信者や元信者の議員はどう選挙に臨むのか。

 31日に告示された静岡県議選(定数68)では、自民現職の藤曲(ふじまがり)敬宏氏(56)が熱海市選挙区(定数1)に立候補し、無投票で3選した。藤曲氏は取材に、教団信者だったことを認め、「昨年9月に退会した」と話している。

 藤曲氏は2007年に熱海市議に初当選して2期務め、15年に県議に当選した。告示を1週間後に控えた3月24日、自身のホームページを4カ月ぶりに更新し、「個人の信教の自由と政治活動とは一線を引いて一途に政治に取り組んできた」と記載。その上で、「宗教活動の問題点が完全に解決していなかった事実を重く受け止め」として、「党所属の県議という公人の立場を鑑み、党本部の方針に従い、今後教会及び関連団体と一切の関係を持たない」と記した。

 当選を決めた31日夕、集まった支援者に、「ご心配をおかけした。土石流災害からの復興を最優先に取り組む」と話した。

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    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2023年3月31日22時53分 投稿
    【提案】

    ・・・市民の姿勢が問われる「統一」地方選 各地で統一地方選挙が始まった。旧統一教会と関わりがあった議員・候補者の動向は、有権者が注意を払わなければならないことの一つとなるだろう。 無投票当選となった自民党・藤曲静岡県議の場合は、対立

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