ピアニストのメナヘム・プレスラーさん死去 「ボザール・トリオ」

 20世紀を代表する室内楽団「ボザール・トリオ」の創設者で、90歳を超えても第一線で活躍した英国在住の世界的ピアニスト、メナヘム・プレスラーさんが6日、ロンドンで死去した。99歳だった。音楽教授を務めていた米インディアナ大が発表した。

 1923年、ドイツ生まれ。10代の頃、ナチスの迫害を逃れてイタリアイスラエルへと移住。米国の国際コンクールで優勝して脚光を浴び、55年に米国でピアノ三重奏団「ボザール・トリオ」を創設、2008年まで活動を続けた。95年には阪神淡路大震災の被災地でも演奏会を開いた。

 96年、72歳の時に米カーネギーホールでソロデビュー。主にモーツァルトやシューベルトなどの古典で、叙情性豊かな名演を聴かせた。バン・クライバーンチャイコフスキーなど数々の国際コンクールで審査員を務め、後進の指導にも尽力。バイオリニストの庄司紗矢香さんら若手との共演も多かった。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【秋トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら