速報中ヘルプ

速報中の記事では最新情報を随時更新します

【詳報】ウクライナ侵攻76、6月10日~6月15日(日本時間)

[PR]

 ウクライナ国防省のハンナ・マリャル次官は14日、ロシア軍に占領された領土の奪還を目指すウクライナ軍の反転攻勢について、東部ドネツク州の激戦地バフムート付近で200~500メートル、中南部ザポリージャ州で300~350メートル前進したと明らかにしました。一方のロシア軍も、空爆や砲撃でウクライナ軍に深刻な打撃を与えたとしており、激しい戦闘が続いています。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

■■■6月15日(日本時間)■■■

23:40(モスクワ17:40)

「ウクライナ情報機関トップがミサイルで重傷」ロシア国営通信

 ロシア国営ノーボスチ通信は15日、同国の治安機関職員の情報として、ウクライナ国防省の情報総局トップ、キリロ・ブダノウ氏がロシア軍によるミサイル攻撃で重傷を負い、ドイツベルリンの病院で入院中だと報じた。

 同通信によると、ミサイル攻撃は5月29日に行われ、キーウ中心部に近いドニプロ川の中州にある情報総局の建物を直撃。ブダノウ氏はがれきの中から救助され、ポーランドを経て米軍機でベルリンに搬送されたという。

 ブダノウ氏をめぐっては、米ワシントン・ポスト紙がSNSに流出した米機密文書をもとに、ロシアによる侵攻開始から1年の今年2月24日にモスクワなどロシア本土への攻撃を計画していたと報道。ウクライナ政府は否定していた。

 ノーボスチ通信はブダノウ氏のSNSには5月29日以降、インタビュー動画が投稿されていないとも指摘した。これに対し、同通信の報道直後、本人名で報道を「フェイクだ」と非難するコメントが掲載された。

23:00(ブリュッセル16:00)

米国防長官「双方に軍備の損失」「ウクライナに多くの戦闘能力残る」

 米国のオースティン国防長官は15日、訪問先のブリュッセルで記者会見し、ウクライナの反転攻勢について「軍備の損失は双方に出る。これは戦争なのだ」と述べ、ウクライナ軍が使う車両などに一定の損失が出ていることを認めた。

 米CNNは、ウクライナ東部ドネツク州で、米国が提供した装甲車「ブラッドレー」16台が破壊されたか損傷した状態で放棄されていると報道。ロシア側も中南部ザポリージャ州でウクライナ軍兵士と戦車を撃退したと主張している。

 オースティン氏は「ロシアは(破壊・損傷した)同じ5台の車両(の映像・画像)を10種類の異なる角度から見せている。だがウクライナにはまだ多くの戦闘能力が残っている。今後も厳しい戦いが続くだろうが、持続性の面で最も優れている集団が、最終的には優位に立つ。我々の焦点は、ウクライナが成功するために必要なことを確実に推進し続けることだ」と語った。

 「ウクライナ側には、損傷した機材を回収し、可能な限り修理して戦場に戻す能力がある」とも話した。

 会見に同席した米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は「これは非常に困難で激烈な戦いだ。相当な時間と高いコストがかかるだろう」と語った。

22:15(ロンドン14:15)

ウクライナにミサイルなど防空設備支援 欧米4国

 米国、英国、デンマークオランダの4国は15日、ウクライナに対し、新たにミサイル数百基を含む防空システム設備を共同で提供することを明らかにした。ロイター通信が伝えた。

 設備支援はすでに始まっており、数週間以内に完了するという。15日ブリュッセルで米国が主催して開かれたウクライナへの軍事支援を話し合う各国の国防相らの会議にあわせ、英国政府が4国の共同声明を発表した。

19:15(エネルホダル13:15)

IAEA事務局長、ザポリージャ原発を訪問

 国際原子力機関(IAEA)…

この記事は有料記事です。残り21157文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

書籍「ウクライナ侵攻 10の焦点」が発売中

書籍「ウクライナ侵攻 10の焦点」が発売中

1年余のウクライナ取材の集大成となる「検証 ウクライナ侵攻10の焦点」が発売中。朝日新聞出版、1870円(税込み)。※「朝日新聞出版」のサイトへ遷移します。[もっと見る]