ウクライナ軍、4集落を奪還 当局が戦果強調「1.5キロ前進した」

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宋光祐=パリ 喜田尚 藤原伸雄
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 ウクライナ軍は11日、東部ドネツク州で少なくとも4集落を奪還した。軍や国防当局が明らかにした。ウクライナは反転攻勢の詳細を明かさないとしてきたが、ゼレンスキー大統領は作戦が始まったと認めた。今後は攻防が前線の各地に広がる可能性がある。

 ウクライナ国防省のハンナ・マリャル次官は11日夜、SNSに投稿し、ドネツク州南西部ベリカノボシルカの南方で、ブラホダトネとマカリウカの二つの集落をロシア軍から奪還したと表明。12日には隣接する別の集落も制圧したと伝えた。

 現地の師団はさらにもう一つの集落でウクライナ国旗を建物に掲げる動画をSNSに投稿した。

 ベリカノボシルカは、ロシア国防省が4日から5日にかけてウクライナ軍から大規模な攻撃を受けたと発表した場所だ。アゾフ海方向へ川が流れる地域で、港湾都市マリウポリまで約100キロ。マリャル氏は11日、一帯を含むドネツク州南部の2方面でウクライナ軍が300メートルから1500メートル前進したとした。

 また、ウクライナ軍東部の報…

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喜田尚
国際報道部
専門・関心分野
欧州、旧ソ連地域、民主主義、難民問題など人間の安全保障
藤原伸雄
国際報道部
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