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【詳報】ウクライナ侵攻80、7月1日~7月8日(日本時間)

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 非人道的な兵器として、国際的に禁止する動きがあるクラスター弾について、米国がウクライナへの提供を検討していることが明らかになりました。ロシアに対するウクライナの抗戦が長引き、弾薬不足を早急に補う必要があるためだとされています。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は11日から始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に、NATO加盟国であるチェコやスロバキアを歴訪。ウクライナのNATO加盟への支持などを求めました。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

■■■7月8日(日本時間)■■■

20:31(マドリード13:31)

スペイン国防相、クラスター弾供与に異議

 スペインのロブレス国防相は8日、「ウクライナを助けるためにクラスター弾が送られるべきではない」との見解を示した。ロイター通信が伝えた。

 クラスター弾をめぐっては、米政府が7日、ウクライナに提供すると発表した。クラスター弾は民間人に被害を出す非人道的な兵器として、スペインを含む100カ国超が、使用や製造を禁じる国際条約に加盟している。

 ロブレス氏は8日、マドリードで記者団に対し、「クラスター弾はノーだ。ウクライナの正当防衛はイエスで、クラスター弾は使われるべきではない」と発言。クラスター弾を提供すると決めたのは米政府であり、スペインが加盟する北大西洋条約機構(NATO)の決定ではないとの見解を述べた。

18:05(12:05)

ドネツク州にミサイル攻撃、6人死亡

 ウクライナ東部ドネツク州のリマンで8日午前、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、少なくとも6人が死亡、5人が負傷した。現地メディア「キーウ・インディペンデント」が、ドネツク州のキリレンコ知事のSNS投稿を引用して伝えた。

 知事の投稿によると、ミサイル攻撃は8日午前10時ごろに始まり、民間人に死傷者が出たほか、住宅や店が被害を受けた。

15:01(キーウ9:01)

ワグネル反乱、ロシア将校の関与指摘

 ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は8日、ロシア独立系メディア「メドゥーザ」のインタビューで、6月にロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏が起こした反乱について、「私の理解では、計画したのは(創設者)プリゴジン氏ではない」と述べた。

 ポドリャク氏は「軍参謀本部の将校らが計画したと思う。(大統領の)プーチン氏が連邦保安局(FSB)などに賭けて失った物を、取り戻したかったのではないか」と話し、FSBの情報を信じてウクライナ侵攻に突き進んだプーチン氏への反発が軍の将校らにあった可能性を指摘した。

 また、「プリゴジン氏は完全…

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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2023年7月2日6時51分 投稿
    【視点】

    7月1日09:45(ニューヨーク6月30日20:45)<米CIA長官がロシア側と電話協議 「プリゴジン氏の反乱に米国は関与せず」伝える 米紙報道>という記事が興味深いです。CIAとしては、プリゴジン氏の反乱でプーチン政権の権力基盤が毀損され

    …続きを読む
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