京都・祇園祭、夏空のもと山鉾巡行 稚児のしめ縄切りに大きな歓声
西田健作
日本三大祭りの一つ、京都・祇園祭で前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行が17日、京都市内であった。豪華な懸装品(けそうひん)で「動く美術館」と称される23基の山鉾が、強い日差しに照らされながら都大路を悠々と進んだ。
午前9時ごろ、先頭の長刀鉾(なぎなたほこ)が四条烏丸を出発した。道中で稚児の瀧(たき)光翔(ひかる)さん(11)が、神域との結界とされるしめ縄を一太刀で切ると、沿道から大きな歓声が上がった。
四条河原町などの交差点では、山鉾の車輪の下に青竹を敷き、向きを90度変える豪快な「辻回し」が披露された。京都府警によると、午後0時半時点の人出は約15万人。
祇園祭は今年、新型コロナ対策の様々な制限が無くなり、八坂神社の神輿(みこし)が氏子地区を練り歩くなど4年ぶりに本来の形に戻った。24日には11基の山鉾が参加する後祭の山鉾巡行がある。(西田健作)
この記事を書いた人
- 西田健作
- 文化部|大阪駐在・美術担当
- 専門・関心分野
- 美術、宗教、歴史