【詳報】ウクライナ侵攻85、8月7日~8月14日(日本時間)

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 ロシア軍によるウクライナ南部オデーサへの攻撃が続いています。夜間の攻撃で、文化遺産を含む203棟の建物が被害を受けました。北東部ハルキウ州では1人、中南部ザポリージャ州では2人の死者が出ています。

 一方、外国為替市場では米ドルに対し、ロシアのルーブルが売られ、1ドル=100ルーブルを一時超えるルーブル安になりました。ロシア経済が頼る資源の価格が下落し、外貨収入が減ったことが原因とみられます。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

■■■8月14日(日本時間)■■■

23:35(ワシントン10:35)

米国がウクライナに追加軍事支援 ハイマースの追加砲弾など

 米国防総省は14日、ウクライナに対する最大2億ドル(約290億円)相当の追加軍事支援を発表した。

 今回の支援には、すでに米国が提供した地対空ミサイル「パトリオット」や高機動ロケット砲システム「ハイマース」で使う追加の砲弾や、155ミリと105ミリの榴弾(りゅうだん)砲の砲弾、120ミリ戦車砲、地雷を除去する装置、対戦車ミサイル「TOW」、対戦車ミサイル「ジャベリン」などが含まれる。いずれも米軍の在庫から提供する。

 これで、昨年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、米国が表明したウクライナへの軍事支援の総額は430億ドル(約6兆2500億円)を超える。

21:36(キーウ14日15:36)

オデーサへの攻撃で文化遺産含む203棟が被害

 ウクライナ南部オデーサの市議会は14日、ロシア軍の連続した攻撃がオデーサであり、203棟の建物が被害を受けたことを明らかにした。現地メディア「キーウ・インディペンデント」が伝えた。被害を受けた建物には、文化遺産を含む七つの教育施設と四つの医療機関が含まれるという。

 ロシア軍は14日夜、オデーサへの攻撃に計15機のドローン(無人航空機)と計8発の巡航ミサイル「カリブル」を使用、全て撃墜されたとみられる。

 ウクライナ当局と軍は、大規模な被害は、落下したミサイルの破片や爆風による火災が原因とみている。

21:33(キーウ14日15:33)

ウクライナ首相、ドイツ財務相と会談

 ウクライナのシュミハリ首相は14日、首都キーウを訪問したドイツのリントナー財務相と会談したとSNSに投稿した。ウクライナ復興へのドイツの協力に、期待感を示した。

 シュミハリ氏は投稿で、軍事や財政におけるドイツの支援に謝意を表明。さらに、ドイツの政府系金融機関「ドイツ復興金融公庫(KfW)」との協力に関して、リントナー氏と議論したことを明らかにした。

19:04(ハルキウ13:04)

ハルキウ州で砲撃、男性1人死亡

 ウクライナ北東部ハルキウ州の行政当局は14日、州内のコザチャ・ロパニ村でロシア軍による砲撃があり、50歳の男性が死亡したと発表した。

 村はハルキウ州の中でも比較…

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