音楽ディレクター野中規雄さん死去 洋楽公演企画し「武道館」世界に

 レコード会社・ソニーミュージックの名物音楽ディレクターとして知られた野中規雄(のなか・ただお)さんが13日、肺炎と脳梗塞(こうそく)で死去した。75歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻洋子さん。

 1970年代以降、チープ・トリックザ・クラッシュエアロスミスといった海外バンドの日本での制作を手がけた。野中さんが企画した、東京・日本武道館での公演を収録したレコード「チープ・トリックat武道館」(78年)は世界的なヒットとなり、ソニーの同僚だった菅野ヘッケルさん企画のボブ・ディラン「武道館」(同)とともに、世界のロックファンに「武道館」の名を広めた。

 エアロスミスの「飛べ!エアロスミス」(原題は「ゲット・ユア・ウイングス」)など、ユニークな邦題を次々と考案したことでも知られる。

 その後、邦楽の新人発掘部門でJUDY AND MARYなどを世に送り出した。ソニーの関連レーベルの社長も務めた。

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