夢二しのび句作 大賞は高崎市の大河原さん 渋川で表彰式

前田基行
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 美人画で知られ、数多くの俳句も残した竹久夢二(1884~1934)の命日にあたる1日、「第28回夢二忌俳句大会」(同実行委員会主催、朝日新聞社など後援)が、群馬県渋川市伊香保温泉のホテル天坊で開かれた。

 大会には全国から俳句愛好家ら約90人が参加。午前中は夢二が愛した榛名湖畔を巡って吟行を楽しんだ。

 午後は事前公募の第26回夢二俳句大賞など、入選句の表彰式があった。全国から2040句が寄せられ、大河原紀子さん(82)=高崎市=の「夢二忌や温泉(いでゆ)へ及ぶ霧浄土」が俳句大賞に選ばれた。大河原さんは、霧が広がる伊香保の街を眼下に眺め、その情景を「霧浄土」と表現して句に詠んだ。「うれしさを通り越して夢心地。賞を糧に精進したい」と喜びを語った。

 主な入賞者は次の通り。(敬称略)

 夢二俳句大賞 大河原紀子(高崎市)▽県知事賞 中村朋子(横浜市)▽朝日新聞社賞 土屋掌(高崎市)(前田基行)

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