第4回ジャニーズCM「確実に売り上げが見込める」 問われる企業の責任
約10年応援してきたジャニーズJr.のグループが昨年デビューした。埼玉在住の女性(27)は、今年に入って開催された彼らの記念すべきデビューツアーを見に行った時、「ずっと応援してきた人が夢をつかんだ」と、幸せな気持ちになれた。
だから、グループが野菜ジュースのCMに起用された時、箱単位で商品を注文し始めた。幸せをくれたタレントへの恩返しであり、「売り上げに貢献して、次の仕事につながってほしいという思い」でもあった。今も家族で一緒に飲んでいる。
会社員女性(33)は、アイスクリームを食べたくなった時、商品は決まっている。菓子メーカーのモナカアイスだ。商品のイメージキャラクターは、ジャニーズの人気グループ。「彼らが宣伝していると欲しいと思うし、商品が売れて彼らのCM契約が延びればと思いながら買う」
ジャニーズ事務所のタレントを紹介するサイトには、CM契約を結んだ企業の名前が並ぶ。8月中旬に数えた限り約120社。大手広告会社の幹部は、ジャニーズファンについて「高い購買意欲があり、確実に売り上げが見込める存在」と語る。企業や商品のアンバサダー(大使)に就任すれば、芸能ニュースとして、ファンなどを通じてSNSなどで拡散され、ネット空間に浸透する広告効果も手に取るようにわかる。「現時点で、こうした展開を予測できるタレントは、少なくとも国内ではジャニーズ以外では見当たらない」
日本の音楽文化の歴史に詳し…
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- 【視点】
ジャニーズ所属タレントの広告起用姿勢をめぐって、ネット上で対象企業の毀誉褒貶が激しくなっている。 特に、「人権を損なってまで必要な売り上げは1円たりともありません」という勝木敦志アサヒGH社長の言葉は、企業ポリシーとして立派ということで大
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