【そもそも解説】イスラエルとパレスチナの間で結ばれたオスロ合意

有料記事そもそも解説

高久潤
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 敵対してきたイスラエルパレスチナの共存を目指した「オスロ合意」が調印されてから30年になる。そもそも、どのような内容の合意なのでしょうか。なぜ、両者の和平は進まないのでしょうか。

 Q オスロ合意から30年になる。どんな合意なのか。

 A イスラエルとパレスチナは長い間、互いの存在を認めない敵同士だった。その二者が「和平」を目指す交渉相手として互いを認め合った。仲介したノルウェーの首都オスロでの協議を経て、1993年9月13日、米ワシントンのホワイトハウスで署名された。イスラエルのラビン首相とペレス外相、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長ら当時のリーダーは、中東和平に貢献したとしてノーベル平和賞も受賞した。

 Q イスラエルとパレスチナが対立してきた理由は?

 A イスラエルは48年に建…

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この記事を書いた人
高久潤
エルサレム支局長
専門・関心分野
グローバリゼーション、民主主義、文化、芸術