自民・麻生副総裁、公明党幹部は「ガン」 安保関連3文書改定めぐり

自民

添田樹紀
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 自民党麻生太郎副総裁は24日、福岡市内で講演し、岸田政権が昨年末、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有などを明記した安保関連3文書を閣議決定したことをめぐり、公明党幹部を名指しして「一番動かなかったガンだった」などと発言した。

 麻生氏は講演で、敵基地攻撃能力に関し、「公明党は専守防衛に反すると反対。現実をよく見てみろ、と。専守防衛を言い始めた昔と今は違うだろうが。あのころ北朝鮮からロケットやミサイルが飛んでくると想像していた時代か」と述べた。さらに「時代に合わせてきちんとしたことをしないと、ウクライナみたいに日本が戦場になるだけだ」と続けた。

 その上で、「今の公明党の一番動かなかったガンだった、いわゆる山口(那津男代表)、石井(啓一幹事長)、北側(一雄副代表)等々の一番上の人たち、その裏にいる創価学会も含めて納得するという形になって。(攻撃されれば日本が)『報復しますよ』ということを公明党に認めさせている」と語った。

 麻生氏は「安倍(晋三元首相)さんが出来なかったことを、岸田(文雄首相)がやった。リーダーシップはあるんじゃない? そう思いませんか」と続けた。(添田樹紀)

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この記事を書いた人
添田樹紀
西部報道センター|原発・安全保障担当
専門・関心分野
国内政治、東南アジア、性的マイノリティ
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    星野典久
    (朝日新聞政治部次長)
    2023年9月25日22時27分 投稿
    【視点】

    この記事の麻生氏の話し方に注目してください。「昔と今は違うだろうが」など乱暴な言葉遣いが目立ちます。さらに公明党幹部3人を軒並み呼び捨てにしています。よく「麻生節」などと言われ、一部ではそれを面白がる風潮がありますが、失言や暴言はしっかりと

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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2023年9月26日0時0分 投稿
    【視点】

    自らが思うとおりに動かなかった人たちについて、あしざまに「ガン」と呼称する人権感覚を疑います。本人は「うけ」狙いで発言しているのかもしれませんが、ガンと闘病中の方や看病中のご家族の方が聞いたらどのように思うでしょうか。あまりにも非常識です。

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