転職直前、社内3万7千ファイルをダウンロードか 逮捕の双日元社員

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 直前まで勤務していた総合商社「兼松」(本店・神戸市)から不正に営業秘密を持ち出したとして、警視庁は大手総合商社「双日」(東京都千代田区)の元社員で職業不詳の真鍋昌奨(しょうすけ)容疑者(32)=東京都江東区豊洲3丁目=を不正競争防止法違反(管理侵害行為)の疑いで逮捕し、28日発表した。容疑を否認しているという。

 真鍋容疑者は両社で同じ自動車関連部門を担当しており、営業秘密の不正利用がないか調べる。

 生活経済課によると、真鍋容疑者は双日社員だった2022年7月16~17日、自宅のパソコンで兼松側のサーバーにログインし、自動車部品の新製品開発に関わる提案書や、利益見込みの採算表などの営業秘密をダウンロードして保存し、持ち出した疑いがある。

 真鍋容疑者は兼松勤務中の22年4月に双日への転職が内定し、22年6月に退職して翌7月から双日で働いていた。退職後、元同僚にうそをついてIDとパスワードを聞き出し、ログインしたと同課はみている。退職前の22年6月、兼松の社有パソコンに約3万7千の同社のファイルをダウンロードしていたという。

発端は社内データベースへの土日のアクセス

 兼松は、土日にもかかわらず…

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