阪神・伊藤将、バント処理で痛いミスも 岡田監督「切り替えられる」

阪神タイガース日本シリーズ

辻健治
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(31日、プロ野球日本シリーズ第3戦 オリックス・バファローズ5-4阪神タイガース)

 甲子園に吹く秋風が冷たくても、トレードマークの半袖姿でマウンドへ。

 阪神の先発・伊藤将は、3年目で自身初めての日本シリーズに「いつも通りできたらいい」と臨んだが、平常心を保てなかったようだ。

 1―1で迎えた五回、伊藤将は連打と遊ゴロの間に1点を勝ち越され、なお1死一塁。

 オリックスの投手・東の送りバントは、投前へ転がった。

 それまで投球フォームに巧みな変化をつけて一塁走者を牽制(けんせい)していた伊藤将は、ためらわず二塁へ送球。ところが「握り損ねたって感じ」で投じた球は、ベース手前でバウンドして悪送球となり、ピンチを広げてしまった。

 得意とするフィールディングでのミスに、動揺を隠せなかった。2死一、二塁から宗に2点二塁打を浴び、この回計3失点。直後の攻撃で代打を送られ、降板した。

 「バント処理をミスしたのが原因。次につなげるように改善したい」と、硬い表情のまま言った。

 短期決戦でのミスは命取りだ。

 阪神は第2戦に続いて守備が乱れ、痛い連敗を喫した。

 身上とする「守りの野球」を立て直せるかどうかが、流れを引き戻すカギとなる。(辻健治)

     ◇

 岡田監督(神) 1点及ばず。「全然切り替えられる。最後、追い上げとけばな」

 木浪(神) 3安打も、八回2死二塁では三振。「チャンスメイクはできたけど、大事な時に1本打てるように(しないと)。そこだけが悔しかった」

 坂本(神) 五回の伊藤将の悪送球について「隙を与えると一気に行かれる。あんなことがあっても抑えて勝てばいいし、そういう試合にしたかった」。

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