ジャニー氏性加害問題、325人が補償を求める 11月から補償開始

[PR]

 故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所は2日、東京都内で記者会見を開き、被害者の補償を11月から開始すると発表した。同社が設置した被害者救済委員会には先月末までに478人から連絡があり、うち325人が補償を求めているという。

 会見に臨んだ東山紀之社長によると、委員会は9月13日付で設置され、弁護士3人で構成。東山社長は臨床心理士などの協力を得たうえで「被害者の方に寄り添う形をきちっとつくっていきたい」と述べた。

 これにともない、同事務所は今後、被害者補償業務のみを行うとともに、喜多川氏との決別を示す意味でも10月17日付けで、社名を「SMILE-UP.」と変更するという。タレントのマネジメントなどに関しては、新会社を設立する。

ジャニーズ事務所の歩みと性加害問題

1962年 故ジャニー喜多川氏がコーチをしていた少年野球チーム「ジャニーズ」のメンバーで結成した同名のグループを売り出すため、事務所を創業

65年ごろ 元所属先の芸能学校側がジャニー氏側を相手取り提訴。訴訟で性加害は認定されず

72年 郷ひろみがデビュー

75年 事務所が法人化

80年代 少年隊シブがき隊、光GENJIなどが次々とデビュー

88年 元フォーリーブスの北公次氏(故人)がジャニー氏の性加害の告発本を出版

91年 SMAPがデビュー

99年 嵐がデビュー/週刊文春がジャニー氏の性加害疑惑などのキャンペーン報道を始める

2003年 事務所側が文春記事を名誉毀損だと訴えた訴訟で、東京高裁が記事を「真実」と認める

04年 東京高裁判決が最高裁で確定

16年 SMAPが解散を表明。のちにメンバーの一部が事務所を退所

18年 King & Princeがデビュー

19年 嵐が翌20年末をもって活動休止と発表/ジャニー氏が死去(享年87)

21年 ジャニー氏の姉で事務所の経営面を担ったメリー喜多川氏が死去(享年93)

22年 事務所副社長だった滝沢秀明氏が退任

23年 英BBCが3月にジャニー氏の性加害問題を報道/事務所が9月に性加害を認め謝罪

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

ジャニー喜多川氏の性加害問題

ジャニー喜多川氏の性加害問題

ジャニーズ事務所創設者のジャニー喜多川氏による性加害問題。関連ニュースをお伝えします。[もっと見る]