ハマスがイスラエルに大規模攻撃 ロケット弾と戦闘員、民間人を襲撃

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エルサレム=高久潤 カイロ=武石英史郎
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 パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは7日、イスラエルに対する大規模攻撃を始めた。大量のロケット弾発射に加え、数十人の戦闘員がイスラエル領内に侵入し、民間人らを襲撃している。ガザ地区はイスラエル軍が封鎖しており、この規模の「侵入」は極めて異例だ。

 ハマスの軍事部門はイスラエルとの境界に建てられた高さ10メートル近いフェンスを爆破し、武装した戦闘員がイスラエル側に侵入する映像をSNSで公開した。塀の近くに止まっていたイスラエル軍のものとみられる軍用車両に火を放ち、中からイスラエル兵とみられる数人を引きずり出している。

 イスラエル有力紙ハアレツは、侵入にはパラグライダーなども使われたと報じた。民間人が誘拐されたとの情報もある。

 ガザ地区は2007年以降、イスラエルによって封鎖され、人やモノの出入りが厳重に制限されている。ガザ地区内にもイスラエルの監視網が張り巡らされているとされ、今回の事態は国内外で驚きをもって受け止められている。

 商都テルアビブやエルサレム

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この記事を書いた人
高久潤
エルサレム支局長
専門・関心分野
グローバリゼーション、民主主義、文化、芸術
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    越智萌
    (立命館大学国際関係研究科准教授)
    2023年10月7日22時19分 投稿
    【視点】

    国際刑事裁判所(ICC)は2014年6月13日以降のガザを含むパレスチナ領域での事態をパレスチナ自治政府に付託され、2021年3月3日に捜査開始しています。 イスラエルはICC規程非締約国ですが、パレスチナは締約国です。 今回の

    …続きを読む