パレスチナ情勢 10月8日~10月9日(日本時間)にあったこと
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが行ったイスラエルへの大規模攻撃に関連して、双方で計1千人を超える死者が出ています。イスラエル軍の報道官は8日の記者会見で、ガザ地区への地上侵攻の可能性について問われ、「あらゆる選択肢を検討している」と述べており、緊張が高まっています。
(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)
■■■10月9日(日本時間)■■■
22:19(パリ15:19)
仏外務省、2人目の犠牲確認
フランス外務省は9日、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃で、2人目となるフランス人の死亡が確認されたことを明らかにした。同省は引き続き所在不明の自国民の状況確認を進めるとしている。
声明によると、イスラエルではエルサレムと商都テルアビブのそれぞれの仏領事館に居住者として登録しているフランス人が合計で約8万7千人いるという。そのほかに旅行などでも多数のフランス人が現地を訪れているとみられる。
22:00(ワシントン09:00)
米国人死者9人に
米国務省は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃で、米国人の死者が少なくとも9人に上ることを明らかにした。米紙ワシントン・ポストなど複数の米メディアが伝えた。同紙によると、国務省のミラー報道官はほかにも数人の米国人が行方不明になっているとし、「イスラエルと協力して所在の確認をしている」と述べた。
21:58(エルサレム15:58)
レバノンから多数の戦闘員が侵入か
イスラエル軍は9日、隣国のレバノンからイスラエルに多数の戦闘員が侵入したことをX(旧ツイッター)で明らかにした。「レバノンからイスラエルに侵入した多数のテロリストを無力化した」としているが、相手の人数や組織名などは記していない。
イスラエル軍はXに「我々は祖国を守り、全ての国境で待機している」とも書き込み、引き続き警戒態勢にあることを強調した。
21:55(エルサレム15:55)
ガザ地区に「完全な包囲網」 イスラエル国防相
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに仕掛けた大規模攻撃を受け、イスラエルのガラント国防相は9日、ガザ地区に対して「完全な包囲網」を敷くことを明らかにした。「電力、食料、水、ガスの全てを封鎖する。我々は動物と戦っているのであり、それに応じた行動をとる」と述べた。
BBCによると、イスラエルのインフラ相も「過去にあったものは、もはや未来にはない」と述べ、ガザへの水の供給を直ちに停止するよう命じたという。
国連によると、ハマスの攻撃が始まった7日から、イスラエルはガザへの電力供給を制限しており、医療サービスなどが悪影響を受けている。電力や水などのライフラインが完全に遮断されれば、民間人に大きな被害が出るおそれがある。
21:44(ベルギー14:44)
パレスチナへの援助資金の支払い停止
欧州連合(EU)の行政機関にあたる欧州委員会のバルヘリ委員は9日、X(旧ツイッター)での投稿で、EUからパレスチナへのすべての援助資金の支払いを停止し、総額6億9100万ユーロ(約1082億円)分の開発援助について再検討していると明らかにした。
バルヘリ氏は「イスラエルや…
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