80年ぶりの社名変更にOB「何だこれは!」 日立造船の新たな船出

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聞き手・中村建太
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 社名を変えるのは会社にとって一大事。創業140年を超える老舗企業なら、なおのことです。ごみ焼却施設の建設で国内最大手の日立造船は、来年10月に社名を「カナデビア」に変えます。長く親しまれた会社の看板を掛け替える――。その道のりを三野禎男社長に聞きました。

 ――長い歴史のある会社です。

 「1881年に造船業を営む『大阪鉄工所』として創業しました。その後、日立製作所の傘下に入り、1943年に社名を『日立造船』としました。以降80年ほど、その名前で活動してきました。しかし、その間に、戦後の財閥解体で日立の資本系列から離れ、2002年には造船事業を切り離しました」

 ――日立グループでもなければ船も造らなくなりましたが、社名変更はいつから検討してきたのですか。

 「造船事業は分離したのです…

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この記事を書いた人
中村建太
経済部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸政策・産業、ものづくり、地方格差