イスラエル軍は26日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区北部で、地上戦など「次の段階の戦闘に向けた準備の一環」として、戦車などを使った限定的な越境作戦を行ったと発表しました。

　一方、ガザ保健省によると、26日時点の死者数は計7028人に達したといいます。ガザ情勢への対応をめぐり国連安全保障理事会は機能しておらず、国連総会が26日から緊急特別会合が始まりました。

（タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間）

■■■10月27日（日本時間）■■■

22:08（モスクワ16:08）

人質解放「イスラエルの攻撃が許さない」　ハマス幹部

　イスラエルと激しく軍事衝突しているイスラム組織ハマス幹部のアブ・マルズーク氏は27日、訪問先のモスクワでロシア国営ノーボスチ通信のインタビューに応じ、「すべての民間人を解放する用意があるが、現地の状況が許さない」と述べ、イスラエルの攻撃が人質の解放をさまたげているとの認識を示した。

　同氏は「激しい砲撃や大量殺害が行われている。25万戸の住宅が破壊され、7千人以上の人々、うち約3千人の子どもが殺された。移動は不可能で命の保証ができない」と話した。

　同氏によると、当初からハマスは民間人の拘束は望んでいないと述べていた。「解放と安全な帰還」のための適切な条件が不可欠だが、イスラエルが人道的な要請に応じることを拒否し、爆撃で50人の人質が死亡したと述べた。

20:19（テルアビブ14:19）

テルアビブに着弾、3人負傷

　イスラエルの商業都市テルアビブで27日、ロケット弾が集合住宅などに着弾し、3人が負傷した。イスラエル紙ハアレツなどが伝えた。

　報道によると、20歳の男性が頭などにけがをして病院に搬送されたほか、2人が軽傷。パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、同地区からイスラエルに向けてロケット弾を撃ち続けている。27日の攻撃も、ハマスの軍事部門がロケットの発射を認めたという。

18:45（ガザ12:45）

ガザに支援物資と医療チーム入る

　ロイター通信によると、支援物資を積んだトラック10台と医師10人から成る医療チームが27日、パレスチナ自治区ガザ地区とエジプトとの国境にあるラファ検問所からガザ地区に入ったという。ガザ地区に入った支援物資のトラックはこれで計84台になったという。

17:32（ラマラ11:32）

ヨルダン川西岸をイスラエル軍が急襲、４人殺害

　パレスチナ自治政府が運営する通信社パレスチナニュース情報局（WAFA）は27日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区を急襲し、パレスチナ人4人を殺害したと伝えた。ロイター通信が報じた。うち2人は武装勢力に所属していたことが確認されたという。

　イスラム組織ハマスとの武力衝突が始まって以来、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区のイスラム組織に対する作戦も進めている。すでにパレスチナ人数十人が殺害され、数百人が逮捕されたほか、戦闘でイスラエル兵1人が死亡したという。

17:21（エルサレム11:21）

職員５７人が死亡　ＵＮＲＷＡ事務局長が会見

　国連パレスチナ難民救済機関（UNRWA）のラザリーニ事務局長は27日、エルサレムで記者会見し、軍事衝突が始まってから同機関の職員57人が死亡したことを明らかにした。また、パレスチナ自治区ガザ地区には「有意義で途切れのない」支援が必要だとし、人道的停戦を求めた。AFP通信が伝えた。

　ラザリーニ氏はまた、イスラム組織ハマス側が発表する犠牲者の人数などについて、過去の紛争での事例などを鑑みても信頼に足るとの考えを示した。ハマス側は、これまでイスラエルによる空爆や砲撃により、ガザ地区で少なくとも子ども2913人を含む7028人が死亡したと発表している。

16:10（テヘラン10:40）

イラン軍が２日間のヘリ訓練開始

　イラン国営テレビは27日、イラン軍地上部隊が200機以上のヘリコプターの即応状況を検査するため、2日間の訓練を開始したと報じた。ロイター通信が伝えた。

　訓練は以前から計画されていたもので、「起こり得る脅威に対抗する」ことが目的だという。訓練はイラン中部で行われ、参加する部隊や軍事装備は国内の7州から移送されたという。

14:49（エルサレム08:49）

夜間にハマス拠点などを攻撃　イスラエル軍発表

　イスラエル軍は27日、パレ…