【詳報】ウクライナ侵攻95、10月26日~11月9日(日本時間)

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 ウクライナ東部ドネツク州で8日、ロシア軍の砲撃で住民2人が死亡し、1人が負傷したとニュースメディア「ウクライナ・プラウダ」が伝えました。

 南部ヘルソン州でも、多連装砲や戦車を使ったロシア軍の砲撃が8日早朝からの24時間で85回あり、住民2人が負傷したと、ヘルソン州のプロクジン知事が明らかにしました。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

■■■11月9日(日本時間)■■■

22:00(キーウ9日15:00)

ウクライナ人記者25人 ロシアで拘束か

 ウクライナの記者組合トップを務めるセルギー・トミレンコ氏は9日、記者会見を開き、少なくとも25人のウクライナ人記者がロシアに拘束されていると明らかにした。国営通信社「ウクルインフォルム」が伝えた。

 トミレンコ氏によると、記者らはロシアが占領したウクライナの領地に取材に行った際、ロシア軍に拘束されたとみられているという。

 キーウ・インディペンデントによると、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、14カ国の60人超の記者が戦闘に巻き込まれるなどして命を落としている。

21:15(モスクワ15:15)

プーチン氏の「直接対話」と「大記者会見」 今年は同時開催

 ロシアのペスコフ大統領報道官は9日、プーチン氏が国民から質問などを受けるテレビ番組「直接対話」と「大記者会見」を、年内に同時開催すると報道陣に話した。インタファクス通信が伝えた。すでに日程は決まっているとしたが、明らかにしなかった。

 「直接対話」や国内外の大勢のメディアを集めて開く「大記者会見」は、プーチン氏の恒例行事だが、昨年は見送られた。ウクライナ侵攻で苦戦し、国民に成果を示せないためとみられていた。

 来年3月の大統領選を控え、今年は国民に「逃げ腰」の印象を与えることは避けたいため、開催の可能性が高いとみられていた。

20:52(キーウ13:52)

ウクライナの来年予算 6.6兆円の赤字

 ウクライナ議会は9日、2024年の政府予算案を承認した。歳入1兆7680億フリブナに対して歳出は3兆3500億フリブナで、赤字は1兆5820億フリブナ(約6兆5700億円)に上った。

 AP通信によると、シュミハリ首相は議会承認を受けて「事実上、歳出の50%は防衛と安全保障のためのものだ」と語った。ウクライナの国内総生産(GDP)はロシアの侵攻が始まった22年は前年のほぼ3分の2に縮小。政府は今年5%、24年は4・6%のプラス成長を見込む。

19:41(キーウ12:41)

民間船攻撃後も「航行は続く」 ウクライナ副首相

 ウクライナのクブラコウ副首相兼インフラ相は9日、南部オデーサ州の港が8日にロシアのミサイル攻撃を受けてからも、この港からの民間船の運航は続いていることを明らかにした。8日の攻撃では、リベリア船籍の民間船の乗組員や港湾職員が死傷した。

 クブラコウ氏のX(旧ツイッター)への投稿によると、9日も、約23万トンの農産物を積んだ6隻の貨物船がオデーサ州内の港を出港し、黒海を航海中という。クブラコウ氏は「さらに5隻が荷積みのため入港を待っている。ロシアが港湾設備を攻撃しても回廊を通じた航行は続く」と記した。

 ロシアは7月、ウクライナからの食料輸出の安全を保証する協定から離脱し、オデーサ州内の港への攻撃を続けている。これに対し、ウクライナはロシア軍の黒海封鎖を回避して隣国ルーマニアの領海を通る独自の「人道回廊」を設けた。クブラコウ氏によると、この航路を通じて116隻が計330万トンの農産物や金属製品を運搬した。

16:00(クラマトルスク09:00)

ロシア軍の砲撃で住民2人死亡 ウクライナメディアが報道

 ウクライナのニュースメディア「ウクライナ・プラウダ」によると、東部ドネツク州で8日、ロシア軍の砲撃で住民2人が死亡し、1人が負傷した。

 報道によると、州中部の激戦…

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