「夢のよう」「モチベ上がる」59年ぶり関西ダービー、試合前も熱気

日本シリーズ

宮坂知樹
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 59年ぶりの「関西ダービー」となった阪神とオリックスによるプロ野球日本シリーズ。28日の初戦は、オリックスの本拠・京セラドーム大阪大阪市西区)で行われる。球場周辺には、試合開始前から両球団のユニホームに身を包んだファンが詰めかけていた。

 阪神ファンの高校生辻合秀伸さん(17)=大阪府四條畷市=は、2年ほど前にSNSで意気投合した滋賀県草津市の大学生川崎涼さん(21)と観戦に訪れた。今年に入り20試合ほど2人で観戦しているという。関西ダービーに「いつもよりモチベ(ーション)上がってます」。

 普段は試合開始1時間ほど前に集合するが、今日は6時間ほど前に集まった。昼食後に「願掛け」として大阪・梅田のバッティングセンターに行き、オリックスの山本由伸投手の投球を再現したピッチングマシンに挑戦してきたという。

 川崎さんは「機械からだけど、プロの球はすごい。全然打てませんでした……」と言いながら、「今日は絶対勝ちます。そして甲子園で日本一を決めます」。

 大阪府東大阪市介護職員袖山由加利さん(56)は、1985年に阪神が日本一を決めた試合を観戦した。

 「関西の球団はどれも好き」な野球ファンで、最近は娘の彩友美(あゆみ)さん(24)とオリックスを応援している。人生初の関西ダービーに「夢のよう。ここ(球場)に来ても実感が湧かないです。阪神とオリックス、半々のユニホームを作ろうかと思いました」と語る。

 京セラであった全試合を由加利さんと観戦したほどのオリックスファンの彩友美さんは、メジャー移籍が取りざたされる山本投手について「由伸が最後かも知れない。ここで日本一になったら最高です」と期待を込めた。(宮坂知樹)

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