阪神先勝に興奮「優勝いけるで」 オリファン「明日は勝つぞ」と乾杯

日本シリーズ

岩本修弥 宮坂知樹
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 「待ちに待った」「夢のよう」。オリックスと阪神によるプロ野球日本シリーズが28日、開幕した。関西球団同士の対戦は59年ぶり。初戦は阪神が快勝した。日本一をめざす両チームに、球場外のファンも熱い声援を送った。

 初戦の舞台は、オリックスの本拠・京セラドーム大阪大阪市)。大阪・道頓堀のすし店「おの冨久(ふく)」にはオリックスファン19人が集まり満席に。店主の小野雄一郎さん(53)の「打倒阪神!」のかけ声で、乾杯すると、一球ごとに大きな歓声が上がった。

 大阪府和泉市の会社員井本貴士さん(45)は、阪急ブレーブス時代からのファンで、オリックスつながりの友人3人と来店。29日の第2戦は現地観戦するという。「もちろんオリックスに連覇してほしいが、阪神も良いチームになった。中嶋監督と岡田監督の読み合いが楽しみです」

 序盤の投手戦から均衡が崩れた五回表、阪神に先制点が入ると、大阪市都島区居酒屋「桃虎」に集った阪神ファンは大盛り上がり。みんなで六甲おろしを熱唱し、「これは優勝いけるで」「ビールおかわり!」と常連客の笑顔がはじけた。

 「阪神タイガースを応援する店」と掲げ、阪神グッズや選手の写真が所狭しと並ぶ。「梅ちゃんサラダ」「西勇輝ゅうり」など、選手の名前にちなんだメニューが売りだ。

 先制した阪神はその後も点差を広げ、初戦を制した。店主の藤原桃子さん(61)は「山本(由伸)投手から、こんなに点がとれると思わなかった。このままストレートで日本一になってほしい」。甲子園での第3戦は、店を休んで観戦に行く予定だ。

 おの冨久では、敗戦が決まった後、「明日は勝つぞ」と乾杯のかけ声が響いた。大阪府豊中市の小学校教諭中山芳美さん(38)は「日本一になると信じているので、きょうは悔しくない。明日は勝ちます」と期待を込めた。(岩本修弥、宮坂知樹)

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