「由伸さん」へ、全力の恩返し 宮城大弥が呼び込んだ価値ある1勝

オリックス・バファローズ日本シリーズ

高橋健人
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(29日、プロ野球日本シリーズ第2戦 オリックス・バファローズ8―0阪神タイガース)

 オリックス宮城大弥は阪神打線に流れを渡さなかった。150キロに迫る直球と緩い変化球による緩急を生かし、6回4安打、無失点。「テンポもよかったですし、守備の方に助けられながら良いピッチングができたと思います」

 唯一、得点圏に走者を背負ったのは四回。2死から大山、佐藤輝に連打を浴び、一、二塁とされた。続くノイジーには内外角を突きながら、フルカウントに。6球目。外角低めのフォークで空振り三振に仕留めると、グラブを一度たたき、力強くガッツポーズを決めた。

 今年のレギュラーシーズンで絶対的エース山本の次の試合で先発した場合、6勝1敗の好成績だった。山本が良い投球のイメージを与えてくれるからだと感じていた。「由伸さんの力で次の日も勝てている」

 その山本が前夜の第1戦でまさかの六回途中7失点。「由伸さんが負けてしまったので、勝ったら(阪神に)やり返せると思って気合を入れました」。山本への恩返しの意味も込め、全力で左腕を振った。この1勝には価値がある。(高橋健人)

     ◇

 中嶋監督(オ) 「(第1戦先発の)山本が打たれちゃったんで、宮城には重圧がかかったと思うんですけど、しっかりやり返してくれた」

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この記事を書いた人
高橋健人
スポーツ部
専門・関心分野
プロ野球、バスケットボール、ゴルフ、大リーグ