オリックスの宗佑磨、日本S初ヒット「外野まで運べば好機あるかな」

日本シリーズオリックス・バファローズ

堀川貴弘
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(31日、プロ野球日本シリーズ第3戦 オリックス・バファローズ5―4阪神タイガース)

 オリックスの宗佑磨は、その打席まで今シリーズ10打数無安打、四球がひとつあるだけだった。「いい感じで打てていても、打者はヒットが出ていないと、あれって思うもの」。もやもやを振り払ったのが、五回2死一、二塁から放った、走者一掃の右中間二塁打だった。リードを3点に広げた。

 この打席でも2球で2ストライクと追い込まれた。「打てる気配が全然なかった」。だが、ファウルと、きわどい球の見極めで3ボール2ストライクになったところで「走者が走るし、外野まで運べば、チャンスがあるかな」と前向きに。8球目の直球をとらえ、右中間を割った。

 過去2年の日本シリーズを含め、紅林とともに全16試合に出場。打棒は振るわなくても、堅い三塁守備が買われている。この日も1点差に迫られた七回、大山の鋭いゴロを処理してピンチを脱した。「気合です。必死こいてやってます」。初安打についても「特に意味はない。1本のヒットより進塁打」と言った。そこにあるのは勝利に貢献する姿勢だけだ。

    ◇(堀川貴弘)

 東(オ) 日本シリーズ初先発で好投。「思ったより緊張することなく、マウンドに上がることができた。最少失点で投げ切れたのはよかった」

 頓宮(オ) このシリーズで初めて4番に座り、四回に中越えの同点ソロ。「感触は悪くなかった。スタンドまで届いてくれてよかったです!」

 宇田川(オ) 1点差に迫られた七回2死一塁で救援。八回まで無失点に。阪神側の大声援にも「どんどんアドレナリンが出て楽しい気持ちになった」。

 中嶋監督(オ) 「死力を尽くしてといいますか、全員の力が非常によく出た試合。しっかりオリックスファンの応援も聞こえていました」

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