自分の名前を冠した会社を起こしたのは昨年7月のことだった。
「株式会社 準弥」
社会貢献やスポーツの普及を目指す会社を、町田ゼルビアのDF鈴木準弥(27)が立ち上げた。
「Jリーガーの自分には何ができるんだろうってずっと考えていた。地域とか、子どもたちのために、何かできないのかな、と」
高校の指揮官から転じた黒田剛監督が率いる話題のチームの貴重な戦力だ。豊富な運動量と正確なキックでJ1昇格に貢献。そのかたわら、社長になって「二刀流」の道を歩んでいる。
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練習を終えると、ときにジャケットを羽織り、地域の企業を回る。「サッカー選手だから」と応援してもらえることもあるが、仕事の交渉は簡単にはいかない。
今、目指すのは犬が伸び伸びと走ることができるドッグランの建設。動物愛護団体と意見交換をしたり、企業から支援を募ったり。ビジネスメールにはまだ慣れない。
「メールの件名をどう書けばいいかも分からなかった」と苦笑いしつつ、アポをとり、オンライン会議にも臨む。
「サッカー選手でいられる時間は短い。発信力がある現役のうちに、できることをやりたかった」
なぜ、選手と社長の二刀流なのか。
なぜ、ドッグランなのか。
そこには、自身のキャリアが…
- 照屋健
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